まきくま山

まきくま山の備忘録。 山歩き・美味しいもの・愉快な仲間


その1 から続く

のびやかな谷地平の風景の中で、まったりしたいのはヤマヤマですが、立ち止まるわけにはいきません。
それでも、この風景を見られたことで、たとえこのあと、予定時間内で目的地までつかなくても、ま、それはそれ。
来てよかったって、思えるな。
と、勝手な解釈をしてほくそえみます。

湿原の端から再び深い森に取り付き、地図にある通り3回渡渉を繰り返します。
2本ストックで、慎重に一足一足渡り、少し急になった道を黙々と登ります。
いつもこのコンビで歩くときは、まきくまのゆっくりペースで行かせてもらうのですが、今日はゆっきー先導で、ぐいぐい引っ張ってもらいます。
もちろん、息はあがって、3歩遅れが5歩になり、やがて5メートルになり・・・
でも、とにかく止まらず歩き続けることが肝要です。
道は相変わらず木の根と岩とずぶずぶのぬかるみの連続です。
わかりにくいところはちゃんと赤テがあるのですが、なにせ森が深いので、何度も道を外しそうになります。
かなり意識して、2人でしっかり道を確認しつつ進みました。

そうそう、写真がないのが残念ですが、この道、森の深さもさることながら、1本1本の木の太さ、大きさに圧倒されました。

いつしか、沢の音が聞こえはじめ、それがぐっと近くなったところで、すでに1時間以上歩いていることに気づき、休憩を入れました。地図で確認すると、1700くらいから沢と並行して歩き、1720で渡渉するようです。ということは、もうかなり上がってきているはず! 
予想通り、休憩後すぐに渡渉地点が現れ、そこからは先は流れを脇に従えた、明るい灌木の道に変わりました。
ほどなく、リンドウの咲く小湿原を通り過ぎ、そして、風景ががらっと変わりました。

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ゆったりした稜線とそこから湧き出る白い雲に手が届きそう。

12:50、とうとう稜線の道に到達しました。
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稜線の道との合流地点で、カメラを構えるゆっきー

谷地平から稜線まで、CT2時間半のところ、2時間足らずで上がってきたことになります。
ここから、リフト乗り場までのCTは2時間半。時間通りに歩けば最終の16:00まで40分のアドバンテージです! 
やればできる! このときは、ほんとにうれしかったなあ。

ここから先は、もう、そこにいることがほんとうに幸せと思えるような風景の連続でした。

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振り返ると、昭元山、烏帽子山、ニセ烏帽子山、兵子、家形山、一切経山と続く稜線。
次回は、きっと、この稜線を歩くんだ。

ほどなく東大巓の山頂(1927)に到着しました。
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稜線から分岐の表示があって、ほんの2分で着きます。
なぜかここは木々に覆われ展望はゼロ。
でも、今回のコースでは頂といえばここになるのかな。ということで、記念写真をパチリ。

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ハイマツとシャクナゲと笹の間を木道が通っています。
ぽっかり空の上に浮かんでいるような、不思議な天空感のある道でした。

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前方に見えるのは、中大巓と西吾妻山。
草紅葉の湿原が点在しているのがわかります。
モンスターの間を縫うように歩いた冬の日が思い出されます。
今度はあそこまでつなげて歩かなきゃ。

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光をあびて、リンドウのつぼみのねじねじも少しゆるんで、にっこり笑っているよう。

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気象の厳しさを物語るねじまがった樹。
この穏やかな晴天に感謝しながら歩きます。

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そして、大好物の池塘群。

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前方に見えているのは、中大巓、西吾妻、西大巓と続く美しい稜線
。ゆるゆると登ったり下ったり、でっかくて優しくて繊細な風景の中を、悠々と歩きます。

いったん下りきったあたりで左手遠くに磐梯山の美しいシルエットが見えてきました。
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見えるとうれしい山。
ですよね、磐梯山。
思わず はああーーー  あいづぅ ばんだいさんはぁ と、歌いたくなります。

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磐梯山の左手、猪苗代湖も見えてますね。

道はゆるゆると登り返しになり、
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立ち枯れの木と水草の美しい造形。神様が、趣向を凝らした庭園でしょうか。

藤十郎(1880)を超えると、道はゆるゆると下りに転じます。
この先、地図ではいろは沼と書かれた池塘群があるのですが・・・

雲がうごきだしたなあ、と思う間もなく、
見る見るうちに、靄がたちこめ、池塘の上を流れ、
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真っ白になりました。

残念といえば、残念なんだけど、霧が立ち込めるさまのドラマチックだったこと!

ここから先、真っ白な中、人形石まで、ほんの30分弱なのですが、その登りが堪えました。
なんだか情けないけど、なまった体で、ここまで頑張りすぎたってことかな。

そして、このすばらしい稜線とお別れすることになる人形石に14:50着。この時にはもう完全に雲の中。
10分だけガスが切れるのを待ってみたのですが、

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やっぱり、真っ白です。

ま、あれだけいい景色見られたのだから、十分ですね。

今度は稜線の北側、米沢に向かって降りていきます。
稜線を外れた途端に、深い森、滑る木の根と岩。意外に難儀しました。

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秋の色に癒されますが、
もう、この辺りでは、とにかく早くリフト乗り場がこないかなあ・・・とそればかり。
たった30分の下りなのに、なんだかずいぶん長く感じました。

そして、突然目の前に
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リフトだー!

ガスが立ち込める中、寒い寒いリフトを3本乗り継ぎ、さらにゴンドラに乗って山を降りました。

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ゴンドラ乗り場で買った、玉こんにゃく。

ここが山形であることを実感させてくれる、うれしいアイテムです。
「福島から山形まで歩いたんだねー」
県境がたまたまそこにあるだけなのに、ゆっきと二人、ばかみたいに大興奮!
だって、長い道を歩いたご褒美みたいだったんだもん。

おしまい

※追記
ふもとの白布温泉に泊まりました。宿は中屋別館不動閣。
建物は古く、部屋も狭いのですが、渓流の音と窓いっぱいの緑に癒されました。
係のたかこさんは、山好きのおかあさん。素朴だけど細やかで温かい気遣いに、ほんとにゆっくりさせていただきました。
お湯もやわらか。
オススメです!
白布温泉から米沢まではバスで40分ほど。朝のバスに乗って午後早い時間に帰宅できました。

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ゴンドラの時間とかおしりの時間がきられちゃってると、
ほんとに黙々と歩いちゃうけど、
がんばりましたね~
稜線のトレイルは池塘も展望もほんとにステキ!
小屋泊もいいけど、最後に温泉でゆったりっていいよね~
2014/09/22(月) 09:39:54 | |ぜいぜい #aRYHo2sk[ 編集]

湿原の向こうに磐梯山と猪苗代湖なんて。。。なんていい景色なんでしょう~。前に道路から磐梯山と猪苗代湖のセットを見たけど・・・山から見る景色の方が何倍も素敵ですね~。

最後に温泉、、山の思い出でにも浸れますよね~
2014/09/23(火) 16:38:40 | |hiro #SFo5/nok[ 編集]

思い出してもいい山歩きでした。
まっきーは出張もあったし、仕事も忙しかったし、朝早かったから疲れていたのは分かってたけど、やっぱり大変だったんだね。頑張ったね!
あの縦走路は森や湿原、渡渉など変化があって、本当におすすめですね。
これから下山して温泉泊してさっぱりゆっくり帰宅って、癖になりそうです。
2014/09/25(木) 11:15:00 | |ゆっきー #-[ 編集]

リフト3本 長かった記憶ありんす
反対側から長い歩きでつなげた吾妻連邦は 満足感十分だったね
本当に色んなシーンの感動のある縦走なんだねー

しかし その速さ!
あんさん、まだまだいけますな(笑
2014/09/26(金) 12:49:04 | |ろび #qIFa0De.[ 編集]
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