まきくま山

まきくま山の備忘録。 山歩き・美味しいもの・愉快な仲間


7月の3連休に予定した吾妻連峰の縦走を、9月の3連休になんとか果たせました。
とはいえ、土曜は仕事、月曜も午後から用ありで、使えるのは日曜のみ。
というわけで、端から端までとはいきませんが、浄土平から天元台までを一日で歩き、リフトとロープウエイを使って下山、ふもとの白布温泉に後泊というプランをたてました。今の自分の実力からすると、ちょっと背伸びなプラン。前夜から緊張してなかなか寝付けませんでした。

7月14日 
最寄駅を4:35の始発に乗って、大宮でゆっきーと合流。新幹線に乗って、福島7:39着。そこからタクシーを飛ばして8:30に浄土平に立ちました。

浄土平からの縦走路は2つあります。ひとつは一切経山、家形山など、稜線をたどり、東大巓~西吾妻に至るコース。もうひとつは、谷地平に一度下って、東大巓の手前で稜線の道と合流するコースです。CTは稜線のほうが30分ほど長く、かつ、近年の記録を見ると、かなりな藪漕ぎを強いられるようで、途中敗退という例もちらほら。私たちは、迷わず谷地平経由のコースを選びました。

浄土平から天元台のリフトの山頂駅まで、昭文社の地図でのCTは7時間。リフトの最終が16:00なので、本当にぎりぎりのスタートです。
土曜は仕事とはいえ、無理すれば前泊できたので、福島市内のビジネスホテルをあたってみたのですが、3連休とあってどこも満室。もしも、リフトの最終に間に合わなくて歩くことになったとしても、プラス1時間半ほどで白布温泉です。なんとか日没までには降りれるでしょう、ということで、朝の新幹線で入ることになりました。

が、福島駅で乗り込んだタクシーの運転手さんから、いきなりダメ出しをくらうはめに。
福島の山が好きでこちらに移り住んだいう運転手さん、今日は天元台まで抜ける予定だと告げた途端に、この時間からではとても無理、絶対無理、やめておけ、とのこと。それでも、ツエルトにダウンに予備の食糧と、もしもの場合は途中の避難小屋に泊まる装備を整えていることをお伝えすると、道の状況など詳しく教えてくださり、最後は登山道の入口すぐに車をつけて、気を付けて、楽しんできて、と送り出してくれました。

浄土平の登山口ではすでに多くの人が準備を整え歩き出していました。
私たちも、車から降りた途端にキュッキュッと靴ひもを締め、すぐさまスタートです。

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浄土平の登山口は並んで歩くほどの人がいました。そりゃ、3連休ですものね。

歩き始めてほどなく、一切経山への道を分け、左に進みます。
ここで、ほとんどの登山者とはお別れ。私たちの前に単独の男性がいるのみとなりました。
まずは蓬莱山の南側をゆるゆると登ります。右に横腹から轟々と噴煙を上げる一切経山、背後にぽっかりと大きな火口を見せる吾妻小富士と、火山の素晴らしい風景の中を登ります。ほんらい、立ち止まって何枚も写真を撮りたいところですが、とにかく先を急がねばならないので、黙々と登りました。

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火山特有の荒々しい山肌。

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振り返れば、吾妻小富士。

その先の分岐で姥ヶ原に直進する道を選びます。
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笹原の中、すでに少し色づいた木もちらほら。山は確実に秋です。

平らな木道を進むと、右下に鎌沼も見えて、とても気持ちもよいところです。
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このあたりですでに完全に日常からリセット。
山に入っていく感じがたまりません。

姥ヶ原ではたくさんのリンドウが咲いていました。
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笹原の中にぴょこぴょこ咲いているのが、なんともかわいいのです。
この先、このリンドウが至るところに咲いていて、最後まで、私たちを励ましてくれることになります。

姥ヶ原の先、地図では駕篭山稲荷神社への道を分けると道はいきなり深い深い森の中に入ります。
この変化が実に劇的でした。このコースでは、こうした風景の変化が何カ所かあって、そのたびに自然の不思議さとそれぞれの風景の美しさにびっくりすると同時に、うっとりさせられました。

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東北らしいうっそうとした森の中を進みます。というと、とっても素敵な響きですが、現実はかなり厳しい。。。
木の根とぬるぬる滑る岩とぬかるみ。

さらに、
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度重なる渡渉。
これがまた、滑る岩なんだなあ。

一人で歩いたら、ちょっとめげそうな道です。
そして、もっとめげることに、そんな道を谷地平まで延々と下るのです。下るということはもちろん登り返すわけで、その先の行程のことを思うと、なんだかうんざりします。
谷地平までのCTが2時間。もういい加減についてくれないと、ちょっとやばいかも・・・と、思い始めてからもまだまだ下り、沢を渡って、少し平らになったところで、再び流れに行き当たると、その向こうに谷地平避難小屋が見えました。ここで、先行の2人が渡渉しているところに追いつきます。ここは、流れがかなり広くなっています。
よくあることですが、後ろからだれか来た! というので、気が散ってしまったのでしょうか、おそるおそる渡っていた女性がアッと声を上げたかと思うと、ざぶんと流れの中に倒れてしまいました。
女性には申し訳ないのですが、これで私たちの用心の度合いはマックスになり、その後、度重なる渡渉もなんとか無事に切り抜けられたような気がします。

さて、ここまでですでに2時間を超えてしまいました。
小屋の横で少し休んでおにぎり1個と水分をとります。
さて、ここで引き返すか、進むか。
もう一度ゆっきと、リフトに間に合わなくなって、歩いて降りても日没までには下山できることを確認し、前に進むことにしました。
ここで2人ともカメラをザックにしまい込み、歩きに専念することに。
小屋を後にして流れに沿って少し進むと、目の前にいきなり谷地平の湿原が現れました。

それは、今年初めての草紅葉。
それも、こんな山の奥深くにひっそりと広がる湿原。
あまりの美しさにふたりとも、顔を見合わせ、ついさっきしまったばかりのカメラをザックから出したことは言うまでもありません。
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カメラを構えるゆっきー

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正面に見えているのが、烏帽子岳でしょうか。
左が昭元山かな。
私たちの断念した稜線をたどる縦走ルートが見えています。

あの稜線まで上がるのにCTで2時間半。
登りでなんとかCTを縮めたいところです。

その2 に続く>


はっやいなぁ、アップしてる!
いやいや、お疲れ様でした。
すごくいい縦走で、まだ余韻に浸ってます。念願の縦走だったものね。
変化があって、展望もよく、達成感もあり、いろいろギュっとつまったいい山でした。
たけさんのレポに烏帽子から谷地平を見下ろした見た写真があるよ。森の中にポッカリ湿原があります。
藪がなければ一切経経由で、花や紅葉の時期にもう一度行きたいね。
PS どまんなか味噌味はビール合う駅弁でしたよん。
2014/09/16(火) 07:24:19 | |ゆき #-[ 編集]

4年前の秋に一切経山と鎌池のハイキングに行ったけど
この界隈ってほんとに自然豊かできれいだよね。
この先の行程が楽しみです。
2014/09/16(火) 11:33:01 | |ぜいぜい #aRYHo2sk[ 編集]

ゆっきー
おつかれー。
ほんと、よかったね。
どうやら山はどこも大混雑だったらしいので、あんな静かな山歩きとゆたりくつろげる温泉って、最高の贅沢だったかもだ。
そしてたまには、きっちり、しっかり歩きたいもんだね。
さて、ゆっきーの来週の山は・・・お天気祈ってます!

ぜぜさん
ほんとに山が豊かなんだなあって、思います。
で、このコース、ぜぜさんも絶対に好きだと思います。
避難小屋は、点在しているし、次回はゆったり歩いてみたいでなあ。ぜさんも、ぜひ、歩いてみて~
2014/09/17(水) 00:29:06 | |まきくま #E5Upi6Fk[ 編集]

吾妻連峰の縦走コースをBSでやってたの。もちろん、一泊二日ででね^^;だから、すごく興味しんしんです^^
夏場だったから藪漕ぎすごかった様子が映ってましたが。その先の湿原はすんばらしい^^
うん。これはカメラ出すわ。
一切経山も行ってないので、もう一度私も行きたい場所です♪続きレポまってますん☆
2014/09/17(水) 08:44:28 | |hiro #SFo5/nok[ 編集]

 ↑
私もBSの縦走みた!
凄い藪漕ぎで「私にはだめだ、ありゃー道に迷うなぁ」
っと思ってみてたんですわ。

さすが、この二人だから可能なのだな うん
色んな味わいのある良いコースだね。
その上丁度 草紅葉でよかったにゃー 
2014/09/17(水) 21:59:48 | |ろび #qIFa0De.[ 編集]

hiroちゃん
私もそのBS見たよー。
なにせ、7月の連休で断念してたからね。気になってさあ。で、募る思いがいや増したわけ。
hiroちゃんたちの平ヶ岳と一緒だねー。
あ、で、BSの藪漕ぎみて、稜線縦走はあきらめましたよ。だからあそこは歩いてないのだよ。

ろび
えと、だから藪漕ぎのところは歩いてないんだよー。
まあ、今回のコースは早出だったら、そんなに大変じゃないと思うんだ。
次回は、ちゃんと余裕をもった計画で行きたいなあ。稜線に泊まって、朝夕の景色を堪能したいもんだよね。
で、それは、花の季節にとっておくことにします!
次回はぜひ、ろびも一緒に。
2014/09/21(日) 01:07:51 | |まきくま #E5Upi6Fk[ 編集]
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