まきくま山

まきくま山の備忘録。 山歩き・美味しいもの・愉快な仲間


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2月15日-17日の週末は北国にでかけてきました。
目的地は、積雪量日本一で話題になっている、あの山の中の秘湯です。

北国への脚はもちろん寝台特急あけぼの。
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来年春には廃止になってしまうという噂も。
青森に行くためにあけぼのに乗る、というよりは、あけぼのに乗るために青森に行く・・・という牛の情熱がこの旅行の発端でした。

実はこの季節にあけぼのに乗るのは、危険なかけ。上越線、羽越本線経由、奥羽本線で上野から青森まで。
新潟から山形、秋田と日本海側を走るあけぼのは、雪のため運休、大幅な遅れが日常茶飯なのです。
特に今年の冬は大雪が続いているので、当日の夕方まで、ほんとに行けるのかなあと、どきどき。
何度も何度も運行情報を確認していたのでした。

ぎりぎりまで仕事して、上野駅13番線ホームに駆け込みセーフ!
牛が買っておいてくれたビールで乾杯!
あけぼのに乗るのはこれで4回目。いつも国境のトンネルまでは起きてよう! と思うのですが、高崎を出たあたりで記憶なし・・・

ふと気づけばすでに雪の日本海.
なのでした。

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新青森駅にて。
雪の中夜通し走ったあけぼの様。ヘッドマークは真っ白。この壮絶なお姿に感動。

駅レンタカーを借りて五所川原まで雪道をすっとばします。

なんで、五所川原か・・・
というと、それはこれに乗るため。
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津軽鉄道です。

ああ、山ブログのはずが、なんでしょね。
ここまで出てきた写真はすべて鉄道ですよ・・・
すみません。

でも、ここからが重要。
この列車、中はこんなことになってまして。

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乗り込んだ途端に、小さなワゴンを押したおじさんが、
さけっこいらねがー
するめっこいらねがー

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ああ、いい匂い~

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酒好きの皆様であれば、まず、200%ご満足いただける仕様となっております。
牛は運転があるのでお酒はなし。
こういう時、酒なしでも平気な相方ってのは助かりますねー♪

金木駅につくと、牛がいちばん楽しみにしていたあるイベントが・・・

津軽鉄道はもちろん単線です。金木駅では上下線が同時に停車してここですれ違うのですが、

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駅員さんが、下り列車の運転手からうけとった金属の「わっか」を手に、踏切を渡って上りホームに向かいます。

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運転手の持っている「バトン」と「わっか」を交換しました。

これは、鉄道の安全装置。閉塞と呼ばれるシステムで、「わっか」にはタブレットと呼ばれる通行証を入れる小さなケースがついています。この「わっか」を持っている列車だけが、その区間を走行することができる、というルールになっているのです。
この閉塞式はJRではすでに全廃。ローカル鉄道でも残っているところはわずかだそうです。

金木は太宰治の故郷として有名な町。
太宰は小説「津軽」で故郷を描いていますが、そこにこの鉄道の小さな駅が登場します。とても素敵なお話なので、ちょっと紹介しますね。

金木町の町長が上野駅で津軽鉄道の芦野公園駅までの乗車券を購入しようとしたところ、駅員に「そんな駅はない」と言われ激昂し、「あんないい駅を知らないのか」と押し問答の末とうとう発券させたというエピソードがある。
さて、太宰の乗っていた列車が、その芦野公園駅に停車したとき、かわいらしい少女が両手に荷物をもって切符を口にくわえてやってきた。改札にいた駅員はこれまた色白の美少年。少女がその赤い唇を突き出すと、少年は顔色一つ変えず当たり前のように唇の切符にぱちんと鋏をいれた。
太宰はそれを見て、金木の町長は上野駅でもっと大きな声で「芦野公園駅」と連呼してもいいくらいだ、と思った。

てなお話です。いま手元に「津軽」がないので、ディテールはかなり違っているかもですが、まあ、そんなお話です。

窓の外はいつの間にか津軽名物の地吹雪。芦野公園の小さな駅舎もまた雪と風に打たれていました。
芦野公園は桜の名所だそうです。春になったらまた津軽鉄道に乗りにきたいなあ。

さて、津軽鉄道全線を往復して再び五所川原に戻り、今宵の宿、八甲田山のふもと、酸ヶ湯温泉へと車を走らせます。
もちろん、雪道は覚悟はしていたものの、定期バスも走っている除雪された道だもの、まあ問題ないでしょ。
と、もたもたご飯を食べたり、寄り道したりします。
そんなこんなで日が暮れてしまった山道で、とんでもない恐怖が待っていました。
猛吹雪のなか、車のフロントガラスに真っ白な幕が降りました。
完全にホワイトアウトです。
ほかには車など一台も走っていません。
しかたなくまきくまが助手席の窓を全開にして、3mを超す雪壁との距離を測りながら、
「もう少し右! ゆるく左カーブ! あああーーーー ちょっとちょっともうちょっと左~」
と叫びつつ、ゆっくりゆっくり進み、やっとのことで宿についたのでした。

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深い雪の中の酸ヶ湯温泉。

翌日は、この旅のメインイベント。
八甲田ロープウエイに乗ってスノーシューツアーに参加しました。
お目当ては、もちろん、モンスターです。

スキーヤーとスノボーダーで大賑わいのロープウエイですが、スノーシューツアーの参加者は、、、
あれれ? 牛とまきくまのふたりっきり。
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こんな寒いときに、散歩しようなんて物好きはいません。

と、ガイドのお兄さんに言われてしまいました。

実際、強風と吹雪のなか、前に進むのもたいへん。
視界はほんの、5メートルくらい。ときおり、うっすらモンスターが見えるだけ。
ツアーはほんの30分で終了。
そのあとふたりでまたまた吹雪の中をひとめぐりしたのですが、結局このくらいしか見えませんでした。

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ホワイトアウトのなか、ときどきうっすらと姿を見せるモンスター。

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出来立てなので、結晶がきれいですね。

ロープウエイで降りてきたら、ちょっと日が差してきました。

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昨日とは打って変わってこんな美しい雪道を堪能しながら、青森駅に向かいました。

次回はすかっと晴れた八甲田でモンスター満喫したいなあ。
また、あけぼのに乗って、ね。


うわあ、いろいろ郷愁を誘う旅ですね~
列車の旅は、時間を買う旅だよね。ほんと、いい時間が流れているなあ。
酸ヶ湯温泉は一度予約をとろうと思ったら、満室だったんだよね。
そのときの申し訳なさげな対応がすごく好印象だったなあ。
2013/03/04(月) 09:12:48 | |ぜいぜい #aRYHo2sk[ 編集]
すかゆ、
 なつかしや。
 朝食バイキング凄くなかったですか?
2013/03/04(月) 22:33:50 | |ヨシ #-[ 編集]

い、いかんな
ダンナさん 差し置いて一人でワンカップとするめだなんて

雪国のホンマの姿に会いにいったんやねー
あんな大雪の中、頑張って走ってる電車はえらいね。逞しいね。
青森通いはまだまだ続くんやね
2013/03/05(火) 12:57:54 | |ろび #qIFa0De.[ 編集]
こわっ
酸ヶ湯までの道のり、恐ろしすぎる~
わたしには心臓もたなそう(^^;)
無事でよかったなりよ~

冬の北東北列車の旅かぁ。しぶすぎる。
雪がびっちりついた電車とか、雪がこんもり積もった駅とか見てみたいけど、さむそ~
あっでも、ラブラブな二人にはそのくらいのほうが?!(^^)

八甲田のモンスターはあてるのがほんと難しそうだね。

次のあけぼの旅通信も楽しみにしてるよん。月刊誌に掲載できそうだね(笑)
2013/03/07(木) 16:27:24 | |まゆた #LkZag.iM[ 編集]

列車の旅もいいよね~^^(飲めるところが!)
まきくまさんのレポ見て列車の旅もしたくなっちゃった!
わっかとバトンの話も前に聞いたから、よくわかる^^

雪の八甲田のモンスター、、見える!見える!^^;
2013/03/11(月) 13:23:20 | |hiro #SFo5/nok[ 編集]

ぜぜさん
>列車の旅は、時間を買う旅だよね。

名言ですなあ。
ほんと。時間とその分の思い出ができるね。

>そのときの申し訳なさげな対応がすごく好印象だったなあ。

うんうん、とっても親切な宿ですよ。
でね、前に一度泊まったときは湯治部。一泊二食で5000円台。今回は旅館部でその倍以上の料金だったんですよ。
でも、お料理の内容は湯治部のほうが素朴な山菜の料理でとってもよかった。お泊りの際は湯治部をお勧めします。
自炊部ってのもあって、売店にはお野菜もお肉も卵も売ってるし鍋とかも貸してくれるみたいなので、そんなんも楽しいかもね。
って、せっかくの道中、上げ膳据え膳を楽しみたいよねー。

よしさん
おひさ~ 

>すかゆ、朝食バイキング凄くなかったですか?

えと、そうだっけ? 確かにきのことか地元の野菜の煮たのとかいっぱいあったかも。


ろび
>ダンナさん 差し置いて一人でワンカップとするめだなんて

いやいや、ダンナさんの喜びはツマの喜ぶ顔を見ることなのだよ。おほほほ。

>雪国のホンマの姿に会いにいったんやねー

去年もこんなんやってたね。

>青森通いはまだまだ続くんやね

いつか一緒にあけぼの乗ろうねー。
夏かな? 秋かな?
2013/03/11(月) 17:06:05 | |まきくま #E5Upi6Fk[ 編集]

まゆちゃん

>こわっ

だよねー。でも、そのときは必至であんまり怖くなかったよ。

>冬の北東北列車の旅かぁ。しぶすぎる。

うんうん。ほんとにどこに行ってもすいてるよ。
酸ヶ湯温泉は満員だったけどねー。すんごい人気だよね。

>八甲田のモンスターはあてるのがほんと難しそうだね。

ほんとだね。もう、毎日こんなだからって言われた。で、天気がよくなるころにはモンスターはとけていない。。。ってことらしい。

>次のあけぼの旅通信も楽しみにしてるよん。

次回は、現地0泊だそうですよ(爆) 完全に旅の目的が逸脱してる。

hiroちゃん

>列車の旅もいいよね~^^(飲めるところが!)

だよね。
夜行にのりこんで、ふーってひといきついて、ぷしゅって瞬間がたまりませんよ。
あれは夜行バスにはない楽しみです。

>わっかとバトンの話も前に聞いたから、よくわかる^^

ごめん、わっか自慢聞かせちゃったもんね。
2013/03/11(月) 17:13:09 | |まきくま #E5Upi6Fk[ 編集]
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