まきくま山

まきくま山の備忘録。 山歩き・美味しいもの・愉快な仲間


まきくまやまなのかまきくまとりなのかだんだんわからなくなってきたまきくまです。
こんにちは。

今日は正真正銘のまきくま山。
久しぶりのおひとり様山行の報告です。

3月11日(日)
まだ5時台の電車に乗って、青梅線御嶽駅までやってきました。

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ありゃ? 最近人気のエリアのはずが、どんよりな天気のせいか、時間が早いせいか、降りたのは私だけ。
渓谷からは盛んに鳥たちのさえずりが聞こえます。うんうん、春はちゃんときてるみたい。

国道に降りてすぐ左のセブンイレブンに寄って、おひるごはんと行動食をゲット。
でへへ。この計画、実は前夜の11時過ぎに決定したもんで。

駅のすぐ隣慈恩寺さんの梅の咲く境内を抜けて登山口へ。(7:15)
杉や檜の植林の急斜面をぐんぐん登らされます。
低山って、ほんと、急な坂が多いですね。
いきなり汗だくになりますが、山の汗ってやっぱり気持ちいい!

そこへチチッ、チチッとかすかな声。
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ホオジロちゃんですね。
さえずりの美しい鳥ですが、なんだか今日は寡黙、やっぱりまだ寒いのかなあ。

途中から白いものが現れます。昨日の雨が雪だったのか。。積もった雪が昨日の雨で溶けたのか。。。
どっちかなあくらいのものです。

標高600くらいでしょうか、周囲を威圧するような大木が二本。
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高水三山のひとつ 惣岳山の頂上にある青謂神社の神域をしめす「しめつりのご神木」です。

周りの森は伐採、植林のサイクルを経るなか、神様の木だけはこうして守られたのでしょう。
いやいや反対か。この木がこの森を、山を守っているのです。

白いものがどんどん増えて、これは昨日の雪だなあと確信するころ、こんどは神様の水です。
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小さな祠のその下には湧水がありました。
地図にも水場マークのあるところです。
たまり水のような感じですが、澄んだきれいな水でした。

乳色の靄が満ちて、ここから先はまさに幽玄の道。
ゆっくゆっくり、この風景を惜しむように登ります。
山頂の青謂神社では、冬の冷気と春の靄が混じりあいながらゆっくりと流れて、話しかければ神様が答えてくれそうな不思議な時間を過ごしました。

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惣岳山山頂の青謂神社。(9:00)
年末の澤ノ井忘年山で来た思い出の神社。あの時は、みんなの頭は「酒」でいっぱい。
今日は、、、、、えと、えと、これは秘密。神様にお願い事を3つばかり。ごにょごにょごにょ。

ここから少しなだらかな道を進みますとようやく植林帯を抜け、高水三山最高峰の岩茸石山(793.0)への急登にかかります。大きな岩が出ている山らしい山道。ほんのちょっとですが、久しぶりでうれしくなります。
この辺りはわずかですが、霧氷も楽しめました。
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それにしても誰もいない。ここまであったのは単独男性一人のみです。
季節が変わればすごく混みそうな山なのにね。冬の低山って素敵です。

岩茸石山山頂には、カップルが一組。
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まだ時間は早いですが、ひさびさのてっぺんだし、雪もきれいなので、カップヌードルカレー味で大休憩とします。(9:50)
食べていたら少し薄日が差してきました。
それに敏感に反応して、高い枝についた霧氷がしゃらしゃらと音をたてて降りかかってきます。
いつの間にかやってきていた若者グループと山岳部らしい学生さんのグループがあげる歓声も、まだ残っている靄に吸い込まれ、霧氷のしゃらしゃらにかき消され、なんともいいバランスで響いていて、雪って不思議、景色も音も、人の振る舞いもなんでも素敵にする魔法の力をもっているのだなあ、としみじみ思いました。

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尾根には馬酔木の木がたくさんあります。春の準備はしてるけど。。。
冷たい雪につぼみはますます固く。

ここから木の根の張った急な道をぐんぐん下ります。
降ったばかりの雪で、幸い凍っているところはないのでストックだけでぐんぐん下ります。
鉄塔が見えてきたら、そこが高水山。
これで三山縦走達成です。(10:50)

山頂標識のある小さなスペースのすぐ下の常福院。
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朝のうちは屋根にも雪があったんじゃないかな。

あとでわかったのですが、ご本尊は浪切白不動(なみきりしらふどう)とよばれるお不動さんだそうです。
これ見られたのかなあ。
このときは、お堂の彫刻と

こちらの方に見とれてお堂の内部を見なかったのが悔やまれます。

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こんな、まんま犬の狛犬ってめずらしくないですか?
夜だれもいなくなったら、きっと生犬(なまいぬ)になって境内走ってるにきまってますよ。ええ。

ここまで降りてくれば里はもうすぐ近く。
大きな砂防堰堤のある川に出、まもなく車道に降り立ちます。

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里には春がやってきていました。

さて、普通ならここで終了~
のはずですが、まだ時間は11:30
正月早々に道迷いで敗退した青梅丘陵ハイキングコ-スも続けて踏破するぞ! ということになりました。

軍畑駅方面に車道を20分近く降りまして、平清橋で左に曲がり車のびゅんびゅん通る道を榎峠までまた20分ほど登り返します。
ハイキングコース入口の案内板から再び山道に入りました。(12:10)
ここから青梅駅まで標高494mの雷電山を最高地点として細かいアップダウンを繰り返すコース。昭文社の地図のCTでは2時間50分とあります。
多摩の舌状台地の突端までぶらぶら歩くという趣向はなかなかのもんです。

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ハイキングコースは当然ながら植林の道。この頃には日も差してきて、空気も乾いてきて、
なにかも飛び始めますね。猛烈に目がかゆいけど、まあまあ普通に進みます。

ところが、小さいながらも急なアップダウンがいくつもいくつも。。。
正直、もういい加減疲れた足腰に堪えます。

しかし、このコースに入ったのにはもう一つの目的はありまして。

これこれ
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辛垣城跡がこの尾根上に残されているのです。
前回宮ノ平駅からこのコースの矢倉台に上がったことは報告しましたが、そこがこの辛垣城の物見台だったことを知り、次回はぜひこの城の本丸を攻めよう! と思っていたわけです。

城跡はハイキングコースの本筋から左にはずれて尾根通しを進む道に入らなければいけません。
急坂とある看板にげんなりしながらも城跡コースに突き進み間ます。

おおっ!

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これは堀と土橋のあとか?!

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この平坦地は郭か?!

などなど想像力全開で鼻息荒く進みますと、やがて辛垣山頂の小さな木の看板があり、その先の大きな岩塊の下のスペースに辛垣城跡を示す看板がありました。

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ここが、青梅市教育委員会による城跡看板のあった場所。

「ここ辛垣城(450m)の山頂は青梅地方の中世の豪族三田氏が立て籠もった天嶮の要害である辛垣城があり、市内東青梅の六丁目の勝沼城に対して「西城」と呼ばれた。
永禄6年(1563)八王子の滝山城主北条氏照の軍勢に攻められ落城、城主三田綱秀は岩槻城(埼玉県岩槻市)に落ち延びたが、同年10月その地で自害し、三田一族は滅亡した。」

うんうん、ここまでは前回調べたぞっと。

「城跡にあたる山頂の平坦部は、大正末期まで行われた石灰岩の採掘により崩れ、当時の遺構ははっきりしないが、堀切りや竪堀りをとどめている現状である。」 

あらら。ほんじゃ平坦地とみたのは間違いか?
でも堀切はあってるかも~

城跡解説員の方とかいたらいいのにね。(←自分勝手)

さてさて、城跡を十分楽しんでしまったら、あとは、つらいつらい残りの行程が残るのみ。
城跡から急坂を降り、さらに登ったり下ったり。
だんだん、その登り下りが穏やかになってくるとやがてこんな景色のいいところに出ました。

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杉の林を伐採して、花粉の出ない杉(?)に植え替えるそうです。
ここは、前に一度まこと先生と鳥を見にきたところ。
ベンチでしばし休憩して鳥を探しますが、ときどきヒヨが大きな声をあげただけ。
おやつのドーナツを食べて元気をつけ先へすすみました。

前回歩いた矢倉台を経て、よく整備されたハイキングコースを、今度は脇道にそれることなくてくてく歩きます。
このころはもう、へとへとでただただ惰性で歩いていました。

市街地の展望
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向こうにもう一つ舌状台地が見えてますね。
なぜかこういう地形に萌え~な私。

コースの終点は公式には青梅鉄道公園ですが、途中市内に降りる道があったのでそちらをすすみます。
鉄道公園は駅の真上を通り越して駅の東側。そこから駅に降りてくるとなるとまだだいぶ遠いのです。
青梅駅まで歩きとおせば目標達成ということにいたしましょう。

急な道をとことこ降りてきたら、
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とても立派なしだれ桜のある梅岩院というお寺。(15:10)
ここから商店街をほんの5-6分歩けば青梅駅のはずです。

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スタートと同じ、梅の咲くお寺の境内を通って駅に向かいました。


いやー、幽玄な高水三山レポもさすがです、自分も好きで何度も通いました。
で、実は自分、まきさんの前のレポに触発されて、3月4日の日曜日に軍畑駅から青梅丘陵をあの城跡と神社も含めてまったく同じコースを青梅駅まで歩きました。それだけで結構な負荷でしたのに、三山グリップの後で歩き通すなんてほんとにすごいです。
2012/03/14(水) 00:41:44 | |監督 #yZfxqMi2[ 編集]

監督さま

あれれ? 1週間違いでしたか!
あのコース、以外にアップダウンありますよね。なめてたら、がつんときました。
監督の目で見ると辛垣城はどんなでした? 堀切らしきところありましたよね。当然人も死んでるんだろうし、あんましわくわくってのでもないのですが、なんちゅうかロマンがありますなあ。城跡。
2012/03/15(木) 21:31:37 | |まきくま #E5Upi6Fk[ 編集]

>堀切らしきところありましたよね
城跡は石灰岩の採掘で荒らされて・・・と書いてあったのを見た瞬間、岩石の方に関心が移って堀切は忘れてました。でも石灰岩らしきものが判らなかったです。

>当然人も死んでるんだろうし、あんましわくわくってのでもないのですが、・・・

はい、自分もそう思いました。城主が一旦は落ちのびたけど結局追い詰められて滅亡し、その追い詰めたというのがあの北条氏照でそのあとその氏照も・・・人の生き死に思いを馳せてしんみりとした感慨がありましたねえ。
ところで、最近、古代史、特に壬申の乱前後に嵌まってまして、骨肉あい争う派手な殺し合い満載ですが、時代が古いからか、あるいは現場を見てないからか、こちらは何人死のうが、わくわくとロマンチックですわ。
2012/03/16(金) 01:31:10 | |監督 #yZfxqMi2[ 編集]

監督
石灰岩は、途中で見ました。
直前に多摩川の石とかいうリーフレットかなにかを見ていたら、そこに花崗岩という記述があって、多摩川上流に花崗岩なんてあるのかなーって気にして歩いていたんですよね。で、白っぽいものには注目していたので気がつきました。石灰岩と思しきものをしかと見ましたよ^^
でも、肝心の頂上周辺ではどうもよくわからなかったですね。
あの大きな岩塊はまったく別物だし。あ、だから残ったのか。。。
それにしても壬申の乱とは古いところにきましたね。日本の歴史の中でいちばん血なまぐさい時代かも。
はあ、飛鳥、大和路いきたくなりますねー。また春はいいでしょうねえ。
2012/03/16(金) 12:16:04 | |まきくま #E5Upi6Fk[ 編集]

 ↑
二人の会話のレベル高すぎて入れへんやん

山城仲間だから無理にも入り込んじゃおー
今後、山城探検するときには仲間に声をかけなくてはならない(規則)

地図見たけど本当によー歩いてるね
今シーズン最後の霧氷になりそうだね。
一人であんな幻想的な風景に包まれてみたい(ちょっと不安になりそだけど)
2012/03/16(金) 23:17:13 | |ロビン #qIFa0De.[ 編集]

霧の中の風景は、すてきですね~
ロングコースを一人ですごいな。
堀切は小田原城のも掘り返してました。
ほんとに歴史ロマンです。
壬申の乱前後は、私もはるか昔に萌えでした。
新書では「北山茂夫」「生方たつえ」
小説なら「黒岩重吾」「梅原猛」さんあたりですね。
2012/03/17(土) 14:19:30 | |ぜいぜい #aRYHo2sk[ 編集]

ろび
>今後、山城探検するときには仲間に声をかけなくてはならない(規則)

そだねー。でも行ってみたら偶然城だったってのが多いかもだね。檜原のほうも城跡あるんだよね。あっち、こんど行ってみようかー。

>一人であんな幻想的な風景に包まれてみたい(ちょっと不安になりそだけど)

うん、それが山って不思議にそういう怖さはないんだよね。
ばてるかも、とか、けがしたらどうしよう、ってのはいつもあるけどねー

ぜぜさん
>霧の中の風景は、すてきですね~

霧+雪 だからねー。ほんとにいつもの何倍って感じだよね。

>堀切は小田原城のも掘り返してました。

城ってもとの形、残ってないもんね。
いろいろ調べている人だと、ちょっとしたヒントでかつての姿が浮かび上がって見えるのでしょうね。

>新書では「北山茂夫」「生方たつえ」

おお。そのあたりぜんぜん読んでないや。
探してみようっと。
って、これからの季節はやっぱお花かなあ。。。
図鑑見てると時をわすれますよね。
2012/03/17(土) 23:29:34 | |まきくま #E5Upi6Fk[ 編集]
地図を確認してから・・・
と思ってたら、今更コメントになってしまいました(汗)

まきさん、おはよ~
青梅丘陵のこのコース、雷電山~三方山のことだったんだね。
わたしも前に、高水三山方向から考えたことあったけど、低いところって結構道がわかりづらいところ多いから、ひとりだとなぁ・・と思ってて。まきさん、がんばったねー

青謂神社の山ガールさん、しっとりですなぁ^^
このあたりはうっそうとした植林の森だから、雪あったほうがいい景色かもだね。
2012/03/26(月) 07:05:33 | |まゆ太 #Uc1kfBME[ 編集]

まゆちゃん
どもどもー
あえてうれしかったです。

>このあたりはうっそうとした植林の森だから、雪あったほうがいい景色かもだね。

かもだねー。
とにかくぜんぜんちがうところにきたみたいだもんね。
もう少しするとスミレとか咲くのかなあ。
杉・檜だとねえ、新緑とか、紅葉とかはあんまし関係ないからなあ(汗)
でも、歴史のエッセンスがきいてなかなかに楽しいコースでしたよ。
まゆちゃんもいつかぜひどうぞ。
2012/04/01(日) 18:51:18 | |まきくま #E5Upi6Fk[ 編集]
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