まきくま山

まきくま山の備忘録。 山歩き・美味しいもの・愉快な仲間


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ほっぽらかしの夏のレポート。いまさらですが、自分の記録のためにアップしときます。
って、まだ完結じゃないんですけどね(苦笑)。
完全賞味期限切れですので、もしももしも奇特な方、いらっしゃったら読んでやってください。
えと、いちおうこの前の部分は

1悩み多きスタート
2勇気ある決断!
3稜線漫歩
4巨大風景に感動
5日本一の急登花畑

*******************************************************************
中岳着12:05
IMG_2302.jpg

頂上は真っ白なガスの中。ここまでくれば南アルプス北部の大展望が得られるはずだったのに。
それよりなにより、12時までにつけば先に行くと決めていた私のルール。
はて、どうしよう。5分でも過ぎたんだから、やっぱり今日は中岳避難小屋に泊まりかな。

頂上からほんの数分のところに中岳避難小屋はあった。
避難小屋というにはかなり立派だ。
でも、中はがらんとした作り。すでにここで宿泊と決めた登山者たちが思い思いに荷物を広げているのが見える。
今日が山の中の最後の夜。ひとりのテントでのびのびしみじみ過ごす時間がふと頭をよぎる。
稜線ではテントを張ることができないのだ。

行こう。

だって、まだ12時過ぎだもん。日没までにはまだまだ時間があるし。

そうとなったら先を急がなくちゃ。前岳へのきつい登りでいい加減ばてていたこともすっかり忘れ、なぜか元気いっぱい突き進む。
岩がちの道を一度ぐんぐん下ると、悪沢岳への登りが目の前に立ちはだかってくる。黒っぽい岩の壁のような斜面だ。さっきから白いガスがどんどん黒い雲にかわっている。

IMG_2305.jpg

いままで感じたことのない不安が自分の中にどんどん広がっている。
登りに差し掛かったとたんに大粒の雨が落ちてきた。風が吹き付けてくる。
あわてて雨具を出して着込む。12時過ぎだというのになんでこんなに暗いの?
自分の中の不安がますます大きくなってくる。

だって、私には3000メートルの稜線の雨や風の経験がない。

向こうから若い男性がひとりおりてきた。私のほうから声をかける。
「今日はどちらまでですか?」

「もちろん中岳避難小屋ですよ、天気崩れてきたし」
といわれたら、自分も避難小屋まで引き返そう。と思っていたら、
「広河原小屋からのピストンです」
という。うーむ、なんだかエキスパートな人らしい。つい、すがるように聞いてしまう。
「雨だいじょうぶでしょうか。引き返したほうがいいかしら」
見ず知らずの登山者にそんなこと聞かれてさぞかしメイワクだったろうなあ。
「うーん、だいじょうぶでしょう。テントもってるんでしょ? もしどうしてもダメだったら東岳をこえて少し行ったあたりで、テント張れるところありますよ。」
テン場でないところにひとりでテント張るほど勇気があったら、こんなこと聞かないよなあ。。。。と、密かにしょんぼりしつつ
「では お気をつけて」
という声に背中を押されて斜面に向かう。
幸い、急なのは最初に見えていた斜面だけ。それを乗り切ると道は緩やかな稜線の上を行く。たぶん晴れていれば文字通りの稜線漫歩のはずだ。
しかし、困ったことになった。

遠くで雷鳴が聞こえる。

赤石のほう? いや、塩見の方角? とにかく自分の後ろのほうの空で低い音が空気を震わせている。

どうしよう。遠くに聞こえていたのにいきなり雷に打たれたって話、、、あったよなあ。
不安な心を見透かすように、とても立派な雷鳥が姿を現す。
IMG_2308.jpg

またこいつがへんな声で鳴くんだ。。ぐぐっ ぐぐっ って。

いつもなら大喜びなのに、今はこいつには会いたくない。
お願いだから私の前から消えて~
IMG_2309.jpg
道案内よろしく10メートルくらい前をとことこ歩く

IMG_2310.jpg
だんだん距離がせばまっても逃げやしない。にっくき雷鳥。

雷鳥を脅しておっぱらっちまおうかと思うけれど、怒った雷鳥が落雷を招いたりしたら困るし。かといってこのまま付き纏われるのも、いや。。。
じたばたしているうちにこの山旅の最高峰3141メートルの東岳(悪沢岳)山頂に到着した。

IMG_2314.jpg
思わずばんざーい!!!

いまこの写真を見ると青空も広がっているが、そのときの印象はもっともっと暗い山頂だった。
西のほうではすこし遠くなったり近くなったりしながら、依然低い雷鳴が続いている。

7 カミナリオバケ に続く


まきくまさん、おはよー。
私も不帰キレットで雷雨に遭ったこと思い出しましたよ。
三峰まできてたから唐松小屋まで走って逃げられたけど。
中岳避難小屋で聞いた話しだと
8月に1時間稜線で雨&雹に打たれて(何故か雨具を着ていない)
意識朦朧でかけこんできた人がいたって。
私も毎年夏山では自己嫌悪&反省の繰り返しです。
2007/12/26(水) 05:49:15 | |びすこ #-[ 編集]
雷はこわい
私も今年悪沢岳に行ってきました。たしか、まきくまさんのレポートを読んでお花畑の大きさと美しさに感動したことを覚えて行ってきました。行ったのは秋なので枯れていましたが・・・
でもやっぱり裏話はあるんですね。私も昨年唐松岳で雷にあって山小屋に駆け戻ったことを思い出しました。生きた心地がしませんでした。
2007/12/26(水) 09:17:07 | |えいじ #A59SijPM[ 編集]
こういう時の判断って難しいね。
次の日が(一応)下山予定であるとすると:
 ・翌日も悪天確実なら進む。
 ・翌日朝だけでも持ちそうならマッタリ夜景と朝日の避難小屋泊まり
かなぁ?
千枚の天場は魅力だけど、椹島まではどちらにせよ大したこと無いし…。
悪沢から千枚(特に丸山周辺)なんか「雷様、私を献げます」的な稜線ですからねぇ。それにしても雷鳥に八つ当たりする気持ち、痛いくらい分かる…けど、まきくまさんらしいね。

今年のハイライト山行記、締めの「感動完結編」期待してますよぉ(今年も残り数日でんなぁ ^^;)。
2007/12/26(水) 12:25:55 | |K林@お昼寝 #W0p.A8Zs[ 編集]

まきさん、レポUPえらいっ。デカザック怪人(って、自分でいうなっちゅーの)追いつけまへん・・・(@@)
南アルプスって、昼すぎると本当に暗くなってきますよね。やっぱり雲があがるのがはやいんだろうなー。
雷は本当に怖い。夏の縦走は、雷との戦いでした。
2007/12/26(水) 12:26:16 | |まゆ太 #Uc1kfBME[ 編集]

なんだか 時期をずらして今頃うぷするのもオツだなー
今年の最後の盛り上がりになるかんじ。
これ読んで早く夏よこいーって思ったのは私だけ?
ソロだと決断は自分だけなので迷いだしたら怖いね。
でも、よく頑張ってるよね
これ読んでマッキーを「様」付けて呼ぶ事にしました。
※2枚目の写真が見えへんv-409
2007/12/26(水) 12:59:57 | |ロビン@お仕事 #qIFa0De.[ 編集]

びすちん
>8月に1時間稜線で雨&雹に打たれて(何故か雨具を着ていない)
意識朦朧でかけこんできた人がいたって。
なるほどねー。なんとなくこういうのが想像されて怖くなっちゃったんだよね。だって、風吹いてきたらいきなりものすごい寒いのよ~。標高ってやっぱ大きいよね。

えいじさん
カミナリはほんとに怖いです。わたしは、平地でもほんとうにだめで、小さいときからいちばん怖いものといったら、カミナリだったくらいです。
なので、遠くで鳴ってるだけなのに、とにかく怖かったー。とはいえ、近づいてくるときは凄い速さできますもんね。私の経験でいちばんこわかったのは、知床と鳥海山かなあ。ほんとに死ぬかと思ったもん。

K林さん
>悪沢から千枚(特に丸山周辺)なんか「雷様、私を献げます」的な稜線ですからねぇ。
ほんと~ そうなんですよ~ もう泣きそうでした。どうにもこうにも、もどったってだめ、進んでもだめ、稜線リタイアしておりるったってずーっと丸裸なかんじですもんね。

まゆ太さん
あの黒雲のでた瞬間。ざーっと、すだれがおりたみたいに暗くなりますよね。
で、まゆ太さんはさあ、もう南のレポも完結してるし、わたしなんか比べ物にならないくらいレポってるよ。なんてったって、山行の数がおおいから大変だね。
でもね、これ今写真見返して書いてると、ものすごくよみがえってきて自分で感動しちゃってさ。ばかみたいだけど、、、やっぱ、山はいいねえ。
谷川も仕上げたいな。

ろび
まき様じゃ。苦しゅうない。
うふふ。なんちゅうかさ、いつもは決断力が自分の最大の長所だと豪語している自分なのにさ。なんでこうなっちゃったんだかね^^
あー、夏の縦走にいきたいねえ。来年はあそこか?
2007/12/26(水) 18:26:05 | |まきくま #E5Upi6Fk[ 編集]
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