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1悩み多きスタート
一つ前に戻る人は
3稜線漫歩
******************************************************************
大聖寺平。
なぜそんな名前がついたのか、寡聞にして知らない。
大聖寺といえば加賀の大寺だが、たぶん関係はないだろう。インターネットで検索してみると、静岡では沼津にこの名の寺がある。でも、これもなんだか関係なさそうだ。
そこに立ったとき、わたしはなぜか心がふるえた。鳥肌が立つというのとまた違う、なにか全身の毛穴が開くようなぞわぞわする感じ。

広い広い斜面と荒川三山の大きな塊
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3稜線漫歩
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大聖寺平。
なぜそんな名前がついたのか、寡聞にして知らない。
大聖寺といえば加賀の大寺だが、たぶん関係はないだろう。インターネットで検索してみると、静岡では沼津にこの名の寺がある。でも、これもなんだか関係なさそうだ。
そこに立ったとき、わたしはなぜか心がふるえた。鳥肌が立つというのとまた違う、なにか全身の毛穴が開くようなぞわぞわする感じ。

広い広い斜面と荒川三山の大きな塊
そこは、赤石岳と荒川岳の間、とにかくでかい谷だった。
その圧倒的な大きさに自分が埋没していくような、足先から消えてなくなるようななんとも頼りない感じが、心のふるえをよんだのだ。
とてつもなく大きな建築、たとえば奈良の東大寺大仏殿や、フィレンツェのドゥオモなど巨大伽藍の中央に立つときに感じるぞわぞわ感。それを1万倍くらいにしてみる、、、、そう、そうするとあのときの感動に近づくような気がする。
丈の低い高山植物が地面にへばりつくように生息し、けなげに花を咲かせている。茫洋としてとらえどころがないのに、這松と砂礫の広がり具合が、この場所の気候の厳しさを物語っている。

斜面にへばりつく花たち
飯田美術館発行の「地形地質観察ガイド 南アルプスの山旅」にはこんな記述がある。
植生がなく砂礫が露出しているところは、植物の成長を阻害するなんらかの要因があるはずだ。まず、傾斜地に舌状に膨らんでいる砂礫をみてみよう。これは、土壌水の凍結融解作用によって砂礫が下方へゆっくり移動するソリフラクションローブという地形だ。移動する土壌に植物は根を張ることができない。
次に稜線をみてみよう。稜線をはさんで西側には砂礫が露出していて、東側には背の低いハイマツが茂っている。稜線の西側でハイマツが育つことができないのは、冬の厳しい季節風が直接吹き付けるからだ。一方、東側や窪地にハイマツが生息できるのは、積雪によって冬季の強風から保護されるからだ。
なるほど、科学的に見るとこんなふうに物事がわかってくるらしい。
たぶん、ここに広がる風景はそのまんま、何万年にわたる年月の流れ、地球規模の造山活動や、冬に吹き付ける厳しい風や、春遅くまで残るたくさんの雪や、いままさにそうであるように、夏の午前に照るつける太陽や、そんなすべてのことを私に語っているのだ。ちっとも科学的でない私は、それをなんだかわからない心のふるえとして感じ取ったに過ぎないのだ。
何枚も写真を撮るが、こればっかりは写真には納まらない。
まあ、いっかー、と思い直して先を急ぐ。
写真では伝えられない大聖寺平の大きさ

引いて見ると…こんな感じ。赤石岳の下りから大聖平と荒川小屋、荒川岳を望む
反対方向から見てみると、こんな感じ

荒川中岳への登りの途中で大聖寺平と赤石岳を振りかえる

荒涼とした斜面がいつしか樺の小さな林に…
荒川前岳の大斜面をトラバースしていくと、その向こうにひときわみどりの濃い地帯がある。そこは本谷の源頭、荒川小屋のあるみどりのオアシスだ。

荒川小屋の周りはみどりに潤っている
9:55荒川小屋着
小屋の前のベンチでザックをおろし、少し甘いものなど食べてみる。水もたっぷり飲んで出発だ。10:00までに着いたら先に進む。それが昨晩決めたルールだったからだ。
荒川小屋のテント場は正面に赤石岳を望み、からっとしていてほんとうに気持ちよさそうだ。次回はぜひここで泊まりたい。
5日本一の急登花畑 に続く
その圧倒的な大きさに自分が埋没していくような、足先から消えてなくなるようななんとも頼りない感じが、心のふるえをよんだのだ。
とてつもなく大きな建築、たとえば奈良の東大寺大仏殿や、フィレンツェのドゥオモなど巨大伽藍の中央に立つときに感じるぞわぞわ感。それを1万倍くらいにしてみる、、、、そう、そうするとあのときの感動に近づくような気がする。
丈の低い高山植物が地面にへばりつくように生息し、けなげに花を咲かせている。茫洋としてとらえどころがないのに、這松と砂礫の広がり具合が、この場所の気候の厳しさを物語っている。

斜面にへばりつく花たち
飯田美術館発行の「地形地質観察ガイド 南アルプスの山旅」にはこんな記述がある。
植生がなく砂礫が露出しているところは、植物の成長を阻害するなんらかの要因があるはずだ。まず、傾斜地に舌状に膨らんでいる砂礫をみてみよう。これは、土壌水の凍結融解作用によって砂礫が下方へゆっくり移動するソリフラクションローブという地形だ。移動する土壌に植物は根を張ることができない。
次に稜線をみてみよう。稜線をはさんで西側には砂礫が露出していて、東側には背の低いハイマツが茂っている。稜線の西側でハイマツが育つことができないのは、冬の厳しい季節風が直接吹き付けるからだ。一方、東側や窪地にハイマツが生息できるのは、積雪によって冬季の強風から保護されるからだ。
なるほど、科学的に見るとこんなふうに物事がわかってくるらしい。
たぶん、ここに広がる風景はそのまんま、何万年にわたる年月の流れ、地球規模の造山活動や、冬に吹き付ける厳しい風や、春遅くまで残るたくさんの雪や、いままさにそうであるように、夏の午前に照るつける太陽や、そんなすべてのことを私に語っているのだ。ちっとも科学的でない私は、それをなんだかわからない心のふるえとして感じ取ったに過ぎないのだ。
何枚も写真を撮るが、こればっかりは写真には納まらない。
まあ、いっかー、と思い直して先を急ぐ。
写真では伝えられない大聖寺平の大きさ

引いて見ると…こんな感じ。赤石岳の下りから大聖平と荒川小屋、荒川岳を望む
反対方向から見てみると、こんな感じ

荒川中岳への登りの途中で大聖寺平と赤石岳を振りかえる

荒涼とした斜面がいつしか樺の小さな林に…
荒川前岳の大斜面をトラバースしていくと、その向こうにひときわみどりの濃い地帯がある。そこは本谷の源頭、荒川小屋のあるみどりのオアシスだ。

荒川小屋の周りはみどりに潤っている
9:55荒川小屋着
小屋の前のベンチでザックをおろし、少し甘いものなど食べてみる。水もたっぷり飲んで出発だ。10:00までに着いたら先に進む。それが昨晩決めたルールだったからだ。
荒川小屋のテント場は正面に赤石岳を望み、からっとしていてほんとうに気持ちよさそうだ。次回はぜひここで泊まりたい。
5日本一の急登花畑 に続く



姉さん、アップはやいなあ。優秀だ(^^)
心の震えかぁ。
私も科学的なことは駄目だけど(私からみたら姉さんはそちらに精通してると思うが。。。)心の震えというのはわかるよ。
山で何度もそんな思いをさせてもらってるもんね。
赤石から荒川への稜線、
私は聖の次に荒川小屋がキャンプ地だったけど、なかなか快適なテン場でした。小屋前の素敵なテラスで飲んだビールはうまかった(^^)
この調子なら毎日まきねえさんのレポで南の思い出に浸れそうだ。
「そこは、赤石岳と荒川岳の間、とにかくでかい谷だった。」 そうなんです!カメラのファインダーにとても収まりきれないでかさ!
「その圧倒的な大きさに・・・心のふるえ」想い出すなぁ、あのなんともいえない感覚!
またこの秋行きたくなっちゃいました!
だぁ〜 なんだか感動するなー
行った事もないけど、なんだか大聖寺平が凄いってことだけは想像できる。
体の内側からプルプルこみ上げてくる感動ってあるよね。
南はでっかいなー
おばあちゃんになる前にこの景色見にいかなくちゃだよな。
なんだかわからない心のふるえ!大聖寺平、見てみたいです。
科学的に成因がわかってきても、なお、その心のふるえが増すようで素晴らしい。
そして名前の由来も知りたくなっちゃいますよね。
山梨県南巨摩郡身延町(旧中富町)八日市場に甲斐源氏の嫡流武田氏の祖である、新羅三郎義光(八幡太郎義家の弟)が開基したという大聖寺なる寺があるそうな。地理的にどうもこれが関係ありそうですがね。
すごい良さそうだわ。
やっぱり南のでかさが満喫できるんだね。
いつか行きたいものです。
ところで
>出発だ。10:00までに着いたら先に進む。それが昨晩決めたルールだったからだ。
きゃ〜!なんかカッコイイよ〜!!!
すごいよ、まきくまさん。
続き待ってるよ〜。
昨年、ひとり初テン泊山行きと言っておられたまきくまさんも、今年はもうプロですね。ひとりで歩くと自分で判断するから気ままで良いけど難しいですね。この秋には私も一箇所だけでも南の南に行って見たいです。
文章から表現しきれない感動が伝わってきますね〜
大聖寺平かぁ
南ア南、行ったことないけど、
はぁ〜、行きたくなってきました。
ふうろさん
今日はうぷできまへんでしたー。昨日は代休だったのさー。で、2回もうぷしたったのだ。
この次の回がモンダイなのだー。
それにしても聖から一気に荒川ですかー? もう、まったく、ここにも参考にならないひとがいますわ。
で、そちらはそろそろ夏休みかな? 楽しみだねー。
カモシカさん
秋の大展望のときにも行きたいものです。でも、私が3000メートルにいけるのって一年のうちほんとに一瞬ですよね。バスもなくなっちゃうしなあ。あせるあせる。
ろび
おばあちゃんになる前にいかなきゃいけないところ、それこそ山ほどあるよね。ろびの夏休みのあそこも、もおおおおおぜったい、いつか、わたしもいくじょー。
監督〜
身延にありましたか? それですね。きっと、なにか関係あるはず。調べねばー。
監督はこういうのにも興味ありそうですねー。
で、この南アルプスの地質ガイドチョーオススメですぞ。わたくし、南のエキスパートのこつこつさんにいただきました。赤石はね、ほんとに赤いチャートがあるんですよ。てなことが、懇切丁寧にガイドされてます。
くねるさん
>すごい良さそうだわ。
そういってくれるとうれしいなあ。
でも、実際にいったら、へ? こんなんたいしたことないわー、ってことになったらどうしよ。
えいじさん
プロってことはないけどなあ。だいたい、毎朝めっちゃびびってるし……。
ひとりテンとは今までも何回もやってるんですけどね、やはり3000メートルは緊張感ありますよね。
そして、この緊張感はいつまでも大事にしなくっちゃね。
ぴかさん
>はぁ〜、行きたくなってきました。
ほんと、いいよ〜。
とはいってみたものの、はんだこんなとこ、、、っていわれたたどしよ。
ぴかさんなんて、もうあちこちいっぱい行ってる猛者だもんね。
なんせ名前がええわね
「大聖寺平」って。
お厳かじゃん。
一人で歩くってことの中には
いろんな気持ちの動揺やら決心やら心細さやら
沢山のことを乗り切っていかにゃーいかんのね。
このまっきー 本当にいつも一緒に行ってるマッキー
なんだか…感動がビンビン伝わってくるまきくまさんの文章、いいあわぁ〜。
赤石〜荒川は私の中でどんどん膨らみます!
ろび
>いつも一緒に行ってるマッキー
は、どんなんやねん!
わたしはいつもどおりのしっかりものです。
ろびの目がフシアナなだけじゃないかなあ。たぶん。
たんべぇさん
ありがとうございます。続き、書きたいんだけどなんかよっぱらっちゃてて、、ですねえ。たぶんだめー。今日は早く寝ないとなあ。明日はまた仕事も山なんだよねー。とほほ。
山行ってたら、こんなにUPされている!!
さすがまきさんだーね。うんうん。こやって山行ってると、こんどはピーク間とか残りそうですね。でもそれもまた同じところへ行ける理由ができるのだから、山って楽しいですよね。10時に荒川小屋発か・・何か、波乱の幕開けでさーね。ちょっとドキドキだ。続きが楽しみだなぁ。
たこさん
おかえりー。いい山満喫してきたみたい。よかったねー。
>10時に荒川小屋発か・・何か、波乱の幕開けでさーね。
そう思う? そうよねえ。
けっこうたいへんだった。
続きかかなくっちゃー。工作に忙しくってさ(笑)
まきさんおすすえの大聖寺平、よかったですよー。すばらしかった。
逆コースだと、荒川三山がすばらしいですねー
あの谷、でかいですよね。
荒川の下りのところは、カールなのかな?(地図にカールの底って書いてあった)。お花すごいですよね。まきさんときは、もっとハクサンイチゲがもりもり咲いてたんだろうなー。
心の中にぱあっと雄大な景色が広がっていく感じです。
まっきーの文章は頭じゃなくて、ハートにどかんときますね。
いつか絶対私もいくよ〜
まゆたたらん
荒川の下りのところ(私にとっては登りだけどね)カールです。私のときはハクサンイチゲめいっぱい咲いてました。あの花ってちょい早めにおわるから、満開に遭遇するのってけっこうむずかしいですよね。でも、まだまだすばらしかったでしょ?
ぜぜさん
おっかえりー。
ありがとうございます。ぜぜさんもね、このルート行ったらすっごい好きになると思う。なんせ花すごいしねー。
でも、岩岩は少なめなのでたっきーにとっては物足りないかもです。