まきくま山

まきくま山の備忘録。 山歩き・美味しいもの・愉快な仲間


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最初から読む人は
1悩み多きスタート 
2勇気ある決断!

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8月5日 
午前12時頃、ジッパーをあけてみた空には明るい月が出ていた。2時過ぎ、再びそっと見あげた空には、木々の枝越しにもそれとわかるくらいたくさんの星が出ていた。まだ見ぬ稜線への期待に寝ていられない気分になる。無理やりまた寝袋にもぐりこみ、携帯のアラームで3時に起きだす。

昨晩のうちに作っておいたアルファ米のお赤飯を少し食べてバームをキューっと飲みきり散らかった荷物をまとめる。4時少し前にザックを作り上げ外にぽんと放り出す。靴を履いて外に出たら、テントの撤収だ。さすがに最近は10分とかからずに撤収できるようになってきた。

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昨日と同じくまだ暗い道に逡巡する。

ここ赤石小屋は標高2500メートルを超えているのに、まだ樹林帯なのだ。トイレに行ったり、歯を磨いたり、ぐずぐずするまきくま。妙なところで南の南を実感していたら、小屋泊まりのクループがヘッデン装着で出発してくれた。これ幸いと後に続く。
衣服調整で立ち止まった彼らを追い抜かすころには、かなり明るくなり、30分で這い松の平らなところにぽんとでた。
富士見平だ。

ここは、荒川、赤石、大沢、兎、聖、茶臼、布引、笊と南部の山々がぐるり360度見渡せるビューポイント。今回登る山山をすべて眺めることのできるはずなので、ここの眺めがとても楽しみだった。

そして、狙い通りの大展望が私を待っていた。
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昨日上がってこなくてよかった。

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ああ、日の出に間に合った。

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朝日に輝く赤石岳
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青々と美しい大沢岳

日の出と同時くらいに先ほどのグループが到着。後続組も加わって美しい日の出と富士山をみなでお祝いする。
結局最後までのんびり居残り、何度も何度も山の名前を確認したあと、ようやく歩き出す。15メートル進んで、、、ありゃま、びっくり! 一段高いところにもっと広々とした場所があって、さっきのところよりずっと展望がいいじゃないか。私がへんなところでとまったから、みんなつられて這い松に囲まれた狭苦しいところでぎゅーぎゅーになって御来光を拝む羽目になったらしい。
うっ、、みなさま、ごめんなさい。

その先は、鉄の桟道を何度か伝い、急斜面をへつって回りこんでいく。
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ガレ場をトラバースするあたりから、明るい夏の花が次々とあらわれる。昨日一日禁欲を強いられた目にはすべてがまぶしく、心が浮き立つ。

花
右上から、時計回りにイブキジャコウソウ、チングルマ、イワベンケイ、シコタンソウ

見上げれば、小赤石へと続くラクダの背と呼ばれる尾根が、ごつごつとした奇岩を青い青い空に突き上げている。白い雲がぐわぐわと動いていく。峰の端から、大きなエネルギーが湧き上がっていることを、全身で感じる。

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赤石岳東面の急斜面。

赤石岳東面にはカールがふたつ並んでいる。そのうち北側のカールから流れでる清流のところまで進んだら、今度は進路を真上にとって、ぐいぐい高度を上げていく。右も左も、上も下も、ミヤマキンポウゲ、ハクサンイチゲ、シナノキンバイ、ハクサンフウロなどが一面に咲いている。清冽な水の流れと、花びらや葉先に残った朝露が、風景に潤いを与えている。
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カール一面のお花畑。地面にはソリフラクションによる縞々模様がくっきり。こういうの見ると興奮するまきくま

急なカール壁を登り詰めて稜線に出るころには早くもガスが沸いてきてほとんど展望はなくなってしまった。しかしほどなく青空が広がり、左に赤石岳頂上、右に小赤石、そしてその先にうねるように連なる荒川三山の大きな起伏が見えてきた。分岐にザックを置いてさっさと頂上に向かう。カールの急登で先行グループが休憩をとっていたので、ここはまたしても一人旅、頂上は独り占めだ。
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赤石岳頂上で

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私を待っている荒川三山

すぐそこに建っている避難小屋の向こう、南には妙に平な百間平、そして去年たけさんやこつこつさんの画像でその特徴のある山容に魅かれた大沢岳、さらに聖も見えている。もっとずっとむこうに見えるのは大無間?
ここで、昨日の後半ご一緒させていただいた単独行者が追いついてきた。小屋で朝食をとってから出たのにもう追いつかれてしまった。最後にまた写真を撮りあって、お互いに気をつけてと言葉を交わし分かれた。「若い頃は私もテントをしょって歩いたモンです」と、懐かしがるように話をされていた。また、どこかでご一緒できますように。
ほかにも単独行者がやってきた。みな、交わす言葉は一緒。

「今日はどこまで行くんですか?」

あ、そうだった。今日もこの悩みからは逃れられないのだ。
昨日のひとり作戦会議の結論は以下のとおり。
10時までに荒川小屋についたら先に進む、12時までに中岳避難小屋なら先に進む。そして、千枚へ。
みな、できれば千枚まで、と思っている。
なんとか、中岳避難小屋までは行きたい、と一様に言う。
ここでまたネックになるのが避難小屋なのだ。テントが張れない。
はて、昨日と同じようなパターンだ。

ま、先は長いし成り行きまかせでゆきましょう!
(と、このあたりはまだまだ気持ちもゆったりこ。3000メートルの稜線を満喫しているまきくまであった)

さて、小赤石岳まで緩やかな稜線を気持ちよく進むと、そのあとは、下る下る、ざれた斜面をこれでもか、これでもか、と下らされる。
去年の間ノ岳からの大下りに似ているなあと思ったら、去年の農鳥の登り返しがよみがえってきた。でも、去年できたことだもん、そんなのへっちゃらさー。
それよりも、重力にまかせて下る先に広がる雄大な谷に目が釘付けである。
行き着いた底には大聖寺平という道標が立っていた。

4巨大風景に感動 に続く


いよいよ佳境に?いいですなー!よっ!できる女っ!まきくまや!

>15メートル進んで、、、ありゃま、びっくり! 一段高いところにもっと広々とした場所があって、さっきのところよりずっと展望がいいじゃないかーっ!

ってのもよくあることで、臨場感があっていいですね。全部ひっくるめてたのしいんですもんね。
2007/08/14(火) 17:52:36 | |監督 #yZfxqMi2[ 編集]

監督~
>まきくまや!
いいですねえ。今日は久しぶりに歌舞伎座でした。中村やさん、最高でしたよん!
朝は日の出と追いかけっこなので、ついついあせる気持ちで失態を演じますねー。ま、それもこれもひとつの出会いですよね。
2007/08/15(水) 01:45:30 | |まきくま #E5Upi6Fk[ 編集]

4時に出発。わたしもがんばったー。でも、やっぱり準備に時間かかっちゃって、毎日2時起きしてました(汗)。

朝日、きれいですねー。
朝日色に染まる山肌って、しびれますよね。

百間平って、ほんと平らですよね。わたしが通ったときは、お花はだいぶおわってしまってたのですけど、気持ちのよいところでした。大沢岳は、その日。天候が悪化すると思ってたからカットしちゃったんです(涙)。すごい赤い朝焼けだったもんで。。大沢岳、ものすごいきれいな山容の山ですよね。でも、またいく口実があって、それもよし(^^)
2007/08/21(火) 12:45:45 | |まゆ太 #Uc1kfBME[ 編集]

まゆたたらん
2時って、普段わたしの寝る時間より早いなあ(汗)。
大沢岳のあの姿ってなんなんだろね。きれいですよねー。行きたい行きたいいきたーい!
2007/08/22(水) 00:40:13 | |まきくま #E5Upi6Fk[ 編集]
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