まきくま山

まきくま山の備忘録。 山歩き・美味しいもの・愉快な仲間


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1悩み多きスタート へ

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8月4日(土)午前3時

携帯のアラームで目覚める。ふとんの中で少しぐずぐずしたあとカーテンを開けようと窓に近づく。

雨の音!!!

なんてこと。。。。。

しとしとと雨が降っている。台風一過、今日から快晴のはずじゃなかったの?
これじゃ早くでても仕方ないかも……。
天候がいまひとつならば、がんばって先に進んでも仕方ない。今日は稜線には出ず赤石小屋泊まり。天気がよければ頑張って荒川小屋を目指し、途中で無理と判断すれば赤石岳避難小屋泊まりとする。それが昨晩のいちおう、の結論だったのだ。
でも、まさか雨だなんて。
テンションさがりまくりのまきくま。ぐずぐず支度をするうちに、雨がいちおうあがったので部屋をでた。しかし、まだだれもでかける様子がない。ロッジの外にでたはいいが、谷あいの林のなかであること、それに天候の悪さが手伝ってあたりは真っ暗だ。こんな暗い森の中に入っていくなんて……私には無理。
方角は違うものの家族連れが一組出発するのを見て、勇気をもらい歩き出す。椹島ロッジにはロッジのほかレストランや素泊まり小屋もある。いったんそれらの施設が並ぶほうへ進みコメツガの斜面をジグザグに登って昨日バスが通った林道に出る。右へ進めば千枚小屋への登山口へ。左へ進めば赤石への登山口がある。
赤石の登山口はその林道をほんの20メートルばかり左へ進んだところ。急な鉄の階段がそれだ。
ここでまた脚がとまってしまう。階段なのか怪談なのか、もうどっちかわかんないくらいに暗い。階段の先には真っ黒な森。

IMG_2027.jpg

わたしには無理。

だれか来ないかなあと待ってみるがだれも来ない。すでに5時になったので、仕方なく勇気ある一歩を踏み出す。
暗い森の中、そこそこ急で単調な登りが始まる。熊鈴をならし前に進む。ときどきザックをゆすっては、意識的に鈴を鳴らす。
先が長いしひとりなので、バテたら終わり。息のあがらぬ範囲でゆるゆると進む。
斜面をジグザグに進むと、ほどなく道は小さな尾根の上に。ガイドにあったとおり樺の帯をぬけてしらびその森に入る。
IMG_2034.jpg
広大なしらびその森が南の南の特徴?

何も見えないし、何も咲いていない。
こういうのは何も考えなくていい。。。。はずなのだが、昨夜からの悩みの続きが頭のなかでぐるぐるぐるぐる、終わりのない堂々巡りを続けている。
はぁ、今日はいったいどこに泊まればいいんだ?

お、そうそう、これだけは咲いていました。
IMG_2037.jpg
林床のカニコウモリ。

いかにも陰鬱で、ますます気分の晴れない花だこと。(ゴメン カニコウモリ)

2時間くらい歩いたところで今日はじめての登山者に会う。赤石小屋に泊まっていたという4人グループだ。
なんだか少しほっとする。
林の中の小尾根をずんずんすすみ、斜面をへつり、尾根にもどり、斜面をへつり、斜面をジグザグにすすみ、尾根を進み、斜面をへつり、、、、
もうとにかく、下ったり、水平だったりすることは一切なく、ひたすら登る。

IMG_2045.jpg
クマの仕業? すごいつめのあとだ。犯人の身長を思い描いてみたら怖くなって、ひとしきり鈴を鳴らす。

赤石小屋までの3分の2を過ぎたあたりで休んでいたら後から単独の男性が追いついてきた。
お互いにそれとわかるくらいぱっと顔が明るくなる。お会いできてうれしいです。と顔に書いてある。
人間勝手なもので、夏の白馬のようにあんまり人が多いと辟易するが、いなさすぎるのも、なんなのだ。

「今日はどこまで行くんですか?」

おー、いきなり核心に触れる質問じゃないか。
さては、おぬしも悩んでおるな?
聞いてみると男性のほうは、赤石から聖への縦走。行く先は違えども、同じようなことを同じように悩みつつ歩いてきたらしい。
天気がよければ上までいくんだけどねえ。
ほんと、考えることはみな同じ。

それから話をしながらふたりで進んだ。
赤石小屋10時着。

「私はもうここで泊まります。この先展望もないのに進んでもしかたないでしょう」
男性はすぐに受付をすませ小屋の中に入っていった。
いまだ決めかねるまきくま。
なんてったって、朝の10時なのだ。見ればケーキセットなんていうものがある。これでも食べて時間をつぶす間に青空が出たら先へ、そうでなければここで泊まり。と思ったら、団体の昼食の予約が入っているので食堂は使えないとのこと。

あー、もういいやっ!
今日はここで泊まりだいっ!

というわけで、朝の10時からテントを設営したのであった。
IMG_2048.jpg
テン場は小屋から一段下がったところ。道のような段々に張る。
張ったとたんに、陽の光がさしてくる、なんていうのは、まきくまにはよくあるパターンである。
テン場は林の中で眺望なし。いまひとつだが、小屋から近いのは利点。水場は本館のすぐ下にある素泊まり小屋から5分くらい。そこそこ出ていた。

テント設営しながらビールロング缶を呑んでいたら、なんだか眠くなったのでしばし昼寝。
はぁあ。至福のとき。

ごそごそ起きだして、小屋のもう一段上にある展望台にあがり文庫本を開く。と、先ほどの男性に誘われそのまたもう一段上にある三角点までほんの10分ほどのお散歩。

IMG_2063.jpg
途中に立ち枯れの木などあって、なかなかの雰囲気だ。ほんとうならバックにはどどーんと赤石が見えているはず。

IMG_2056.jpg
静かな頂の三角点。周りにはシャクナゲの木がたくさん。咲き残りも少しあった。

IMG_2058.jpg
雲の間に見えた小さな青空。夕焼けまでに回復しないかしらん。

IMG_2064.jpg
赤石小屋。展望台にはテーブルもあってみなくつろいでいた。
この日の泊まりはツアーの団体が2グループ。そのほか個人のグループがいくつかと単独らしき人4-5名。ほとんどが中高年。百名山が絡む山は、たいていがこのパターンになる。

IMG_2067.jpg
5時過ぎたころ、一瞬赤石岳がその姿を現した。明日の行程に胸が高鳴る。

IMG_2070.jpg
夕飯は五目ビーフン。ビールの次の缶チューハイとともに。

文庫本、半分くらい読んじゃいましたー。
なにしにきてんだか………。


3稜線漫歩に続く


おっ、第2段もUPしてますねん。よっ、できる女!
そっか。午前3時はまだ真っ暗なのですね。特に樹林帯は・・・。
しかし、さらーっと書いてしまってるけど、赤石小屋まで結構登ってますよね?ザック何キロになりました?まきさん、すごいなー。
2007/08/10(金) 07:36:16 | |まゆ太 #Uc1kfBME[ 編集]

うん、まっきーは上り坂の女王だからねー
なんだかその不安な感じよーくわかる。
どっかで気持ちを決めなくちゃいけないのに
なかなか決められずグズグズグズ
私は日々そうなんですけどねー

にしても、頑張ったね!まっきーv-218
2007/08/10(金) 08:46:11 | |ロビン@お仕事 #qIFa0De.[ 編集]

朝の十時にテント設営なんてはやっ!
でも、たしかに正解かも。
つか、朝の十時からビールなんて・・・
2007/08/10(金) 08:51:40 | |輝子 #juZz/cEU[ 編集]

そうか、まきくまもくまがこわいのら。
>朝の10時からテント設営しながらビールロング缶を呑んでいたら・・・
>文庫本、半分くらい読んじゃいましたー。なにしにきてんだか………。
それって、最高に贅沢じゃないですか。ある意味、私の理想ですわ。ふふ、今に見ておれ僕だって・・
2007/08/10(金) 12:17:34 | |監督 #yZfxqMi2[ 編集]

ぎゃー・・ほんとに、真っ暗だよー!!
あたしも、こういう道はススメません。早く通過したい気持ちがせかしてしまって、ペースがみだれまくりになるんです。。
すごいですよー。まきくまさん。
ほんと、テン場、道のようなところですね^^
2007/08/10(金) 13:03:56 | |hiro #SFo5/nok[ 編集]

たまには10時からビールもいいじゃない(^^)
本読みながらまったりもなかなかできないもんね。いい時間じゃ。

私達も縦走の時はいつも3時発とかだよ。
真っ暗、ガスガスだったりするもんね。縦走の朝はへッデン歩きだわ。

でもさ、まっきーさんの心の動きとかが素直に綴られていていいレポだなあ。こっちもすんなり同じ世界に入っていっちゃうよ。

次の日のレポも楽しみだ。ここはロングランか?
2007/08/10(金) 13:35:39 | |ふうろ #-[ 編集]

まゆぴょん
あー、昨日は第3弾むりだったー。夏休みのこどもたちの相手でもう、くたくただよー。
あの日は天気のせいだとおもうけど、暗かったです。まあ、だれかといっしょなら気にならないんだろうけど、ほんと、足が前にでませんでした。もともと暗いのとかきらいなほうなんで……てへへ。
ザックは、たいしたことないよ。20キロはいってないと思われ。

ろび
>どっかで気持ちを決めなくちゃいけないのに
>なかなか決められずグズグズグズ
そうなの、そうなの。それがもういやになっちゃうんだけど、なかなかねえ。
>私は日々そうなんですけどねー
うひょひょひょひょー。そ、そうかもー。なんか食べるときなかなか決めらんないもんねー。あたしは普段はどちらかというと決断の人かなあ。職場でも、えいっって決めちゃうほう。だから決められない状態ってものすごいストレスでしたー。

輝子さん
10時テントは正解でした。まあ、とにかくあの日は上がらなくて正解。
10時ビールは、、、、
え? それがなにか?
2007/08/11(土) 10:48:56 | |まきくま@お仕事 #E5Upi6Fk[ 編集]

監督~
>ふふ、今に見ておれ僕だって・・
って、それ、ネパールでやっちゃうんですか? ずるーっ

hiroさん
>ぎゃー・・ほんとに、真っ暗だよー!!
そうなの、真っ暗だったの。これ写真のトリックじゃなくてね、ちょうどこんな感じなのよー。気味悪いでしょ?まあ、ヒルの山とどっちっていわれたら、暗い道のがいいかもしれないけどね。

ふうろさん
ふうろさんところはいつも夜中からでるもんね。そんで超速じゃけん、すごいよね。ことしはどんだけ歩くのかなあ。楽しみだねー。


2007/08/12(日) 10:11:40 | |まきくま@お仕事 #E5Upi6Fk[ 編集]

>って、それ、ネパールでやっちゃうんですか? ずるーっ
 ま、今年中は無理ですが、来年から向こう3年間くらい、トレッキングやり放題なんて可能性ありますね。過去13年間もそうだったのに、山歩きなんてまったく興味なくて一度も試めさなかったんですが。

 ところで、昨日、emiさんと南高尾グルリップしてきましたよ。木陰の道は思ったより涼しくて、とてもいいハイキングでした。で、水2Lとおにぎり3個補給して、城山でビール飲んで、かき氷食べて、府中でサウナに入ってビール飲んでから、寿司屋へ行ってまたビール飲んでから日本酒飲んで、寿司をおなか一杯食べると、やっと体重が出発前と同じになることが判りました。今まで補給が不足して体重が減ってたんですね。これで、もうこれからは大丈夫なのら。
2007/08/12(日) 16:10:14 | |監督 #yZfxqMi2[ 編集]

まきくまさんにメチャ刺激され、皆さんよりちょっとフライング気味に南ア南部歩いてきました。

千→荒→赤→兎→聖→上のグルリップで、花&展望に圧倒されまくり!最後は当然ヤレヤレ(笑)

「朝10時からビール」って良いと思いますよー!こちとらも毎日(三泊)昼過ぎには小屋前でビールやってました。

そういえば尾瀬笠に続いてまきくまさんの尻追っかけ中だわ!(汗)
2007/08/13(月) 05:27:12 | |まろん #-[ 編集]

そっかー!
こんな人気の山域でも入山者が少ない時あるんだね!
クマさんの引っかき傷、すごいね~ほんと恐怖だわ!
読んでるだけでドキドキします。本当にひとりで行けるのか疑問、なんか無理っぽいです。ワタクシ(^^;;
2007/08/13(月) 09:52:10 | |たんべぇ #-[ 編集]

山家、やってるって感じ!
そうか、こういう山行もありね!
文庫本、逆になんかステキに見えちゃいました!
2007/08/13(月) 12:44:31 | |カモシカ #-[ 編集]


監督、お見事!
城山でビールのんだら下りで足がワヤにならんかったん?

まっきーはまた次に日の行程考えて
あーでもないこーでもないって
心配してたんだろうなー
でも、本読んで半日って
マジそういう山行にあこがれるな~
2007/08/13(月) 12:57:24 | |ロビン@お仕事 #qIFa0De.[ 編集]

生憎のお天気に出ばなをくじかれちゃったのですね。
でも早くテン場に着いてのんびりもいいよね。
我家も今回はのんびりまったりテン泊の予定、本持って行こう~
それにしても、一人であの真っ暗な中を勇気あるまっきーだ!
2007/08/13(月) 15:54:40 | |ぜいぜい #aRYHo2sk[ 編集]

監督~
やりすぎー。南高尾よかったでしょ? 高尾でもさ、山の上って気持ちいいですよね。木陰に入れば、汗がすーっとひいていい気分。ビールにカキ氷にかあ。素敵なご夫婦に乾杯! ですね。

まろんさん
ずるーっ。私の断念した聖~。大沢岳どうでした? わたしのめっちゃ気になる山です。花、すごかった? あー、報告会したいですねー。もう、同じ山って聞くとこうふんしちゃうなあ。でも、わたしよりたくさん……うーーーー、くやじ。

たんべぇさん
人気の山なの? そうだよねー。百名山だしね。ツアーもいっぱい。まあ、あのとlきはツアーの人くらいしか入ってなかったようですね。だいじょうぶ、一人でもいけますって!

カモシカさん
文庫本ね。別に高尚な本じゃありませんから(笑)。江戸の妖の小説ですよ。虚弱な若だんなに、犬神の兄やがついてるっていう変な設定のシリーズもので、わたし、この虚弱な若だんなが大好きなんです。(って、そんなこと興味ないか…)

ろび
ビール飲んでるときは心配してないよー。でも歩いているときはね、ずっと悩みつづけてました。

ぜいぜいさん
いつから出発なのかしらん? なんで今日いるんだろ? 
>一人であの真っ暗な中を勇気あるまっきーだ!
うん、もう、なんでもかんでも一人でできるようになってしまった……。重症だね。

でも、コッフェルにすっぽりはまったガスはひとりでははずせないけどね……。
2007/08/13(月) 20:50:17 | |まきくま@お仕事 #E5Upi6Fk[ 編集]

そ、大沢岳ね・・・(中盛丸山から振り返るとカッコ良かったなー)
グスン、ヂツは百間洞山ノ家から新道行っちゃったからパスしてしまい・・・(バカ!)
ま。畳と道と○は新しい方が好きやし、みんな新道に進んでたし。。。聖であった山ヤに「なんや大沢寄らんかったんかいっ!」て言われた時は・・・ウェ~~~ン!でした。
2007/08/14(火) 00:18:21 | |まろん #-[ 編集]

な、なに~
大沢岳パスなの?
ふふふ、これで悔しさ半減だなあ。
だって、わたしのなかで今一番のアイドルは大沢岳ですもん。あの山、存在感ありましたよー。
2007/08/14(火) 01:12:15 | |まきくま #E5Upi6Fk[ 編集]
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