何度も通ったことのある南沢だけど、今日はなんだか印象が違う。木々の向こうに岩の稜線が見えるたびに、オーロラさんとキューちゃんを思い描いてみる。ここはこんなに暖かだけど、上はやっぱり風があるのかしらん。きっと凍っているに違いない。いったいどんなふうに攀じているのかしらん。
硫黄方面を眺めやっては、ビスターリさんのことを思う。スピードはまるで違うけど、なんとなく歩きの感性が似ているような気がするびすこさん。きっと、今の私とおんなじ気分を味わっているにちがいない。でも、途中こわいところとかないのかしらん。無事に行者に着いてほしい。
この美しい八ヶ岳の山塊に、いま、この時間、仲間が散らばってそれぞれに大好きな山を堪能している。そう思うと、愛しいような切ないような不思議な気分になる。
(あの、まきくまはとくに女の人が好きってわけではありませんので、念のため。
そっか、落ち合うのがぴちぴち男子だったら、もっとわくわくしたのかなあああ)
行者小屋到着10時。

すいてました!GWの八つ、狙い目と見た
オーロラさんのテントがすでに張られているはずだ。あったあった、あらかじめ聞いていた目印がある。しかし、そこに置いてあるスコップに記された名前がぜんぜん違うのはなぜ? 山の会の備品かなにかなのだろうか。ちょっと不安になるが……
動かぬ証拠発見。

姫の好物 カンチューハイ♪
うんうん、これはオーロラさんのテントに間違いない!
すぐ横に張ることにするが、やけに地面が斜めになっている。見ると、オーロラさんのテントはしっかりと斜面を掘って整地して設営されている。
整地をしようにもスコップはもっていないし……。オーロラさんのらしきスコップをちょいと拝借。斜面を少し掘っていい加減に整地し、頭が高い分にはかまわないはず、と、勝手な理屈をつけて終了とする。
自分のテントをたて、おなかがすいたのでおにぎりを食べる。
本当は硫黄まで行ってこようと思っていたのだが、整地に手間取ったためすでに11時半である。もうこの時間から硫黄は無理だ。
そこで赤岳鉱泉のほうに5分ほど進んだところにある中山展望台に行ってみることにする。いつも行きそびれて気になっていた場所だ。くさった雪の急斜面をざくざく上がると、そこはすばらしい展望台。阿弥陀−中−赤−横−硫黄と雪と岩の稜線が頭上に覆いかぶさってくるようだ。
クリックで拡大
あー、八つに帰ってきたなあ、と思う、この瞬間
空は青。無風。快晴。
さっきから、白いグライダーがゆったりと上空を舞っている。
ぼーっとしてくる。
地図を眺めてみたりするけれど、思考がまとまらない。
極上の音楽や絵画、いやもしかしてなにかのクスリでいっちゃうときって、こんな感じなんじゃないだろうか。

2時間近くいただろうか、3人の男性が上がってくる声に腰をあげた。
そうだ、そろそろビスターリさんがコチラに向かっているはず。なんなら赤岳鉱泉まで迎えに行っちゃお! と思って中山乗越まで降りてみたら、なんとそこに彼女がいた。
聞くとやはり昨日はとんでもない天気だったようだ。しかし、今日はこの快晴のもと、しっかり予定のルートをこなしてきたというのだから、たいしたものだ。
ふたりでテン場に戻り、なにはともあれビールでカンパイ!
オーロラさんとキューちゃんの戻りを待つ。
「もしかしてこのテントの中で寝てるんじゃないのぉ?」
という冗談がエスカレートして、ちょっとのぞいてみることにする。
あけてびっくり。
エアライズ1のなかには、ほんとうにそっけないほど片付いた空間がぽっかり。ザックカバーの中にしっかりとまとめられた荷物。薄いボストンバックのようなものにまとめられたもうひとつ。そして、なぜかきれいにたたんだゴミがぎっちりつまったアルファ米の空き袋がふたつ転がっていた。ゴミといえばゴミなんだけど、あまりに見事にぎっちり詰まっているので、ちょっと感慨深いものがあった。
なるほど、山慣れた人というのはこういうものなのか……。
ほどなく文三郎尾根の方から降りてきたふたり。ヘルメットにハーネスなのですぐにそれとわかる。キューちゃんは昨年の10月、燧ケ岳でバッタリしたことがあるので、これが2回目のご対面だ。
ここでもふたりの無駄のない行動にただただ感心するまきくま。
ちゃっちゃっとロープをまとめ、それぞれの装備を点検しつつもとのところに戻していく。

これって、まさしく命綱なんだろな…
テントに入るときには必ずブラシで雪をしっかり落としてから。そんな小さなことの積み重ねが、たぶん極限状態では生きてくるのに違いない。こういうのって、尊敬だ。
やがてふたりは、いったんそのエアライズ1にふたりして納まった……
う、う、うそでしょ。
このテントでふたりだったの?
メスナーの2−3人用にひとりでも、中は散らかし放題になっているまきくまテント…。
なるほどなあ。。。。
しっかり見て盗むのだー、頑張れ! まきくま。
オマケ

ビスターリさんの京みやげ。和久傳の西湖。めっちゃ好物ですねん
3登頂 に続く
硫黄方面を眺めやっては、ビスターリさんのことを思う。スピードはまるで違うけど、なんとなく歩きの感性が似ているような気がするびすこさん。きっと、今の私とおんなじ気分を味わっているにちがいない。でも、途中こわいところとかないのかしらん。無事に行者に着いてほしい。
この美しい八ヶ岳の山塊に、いま、この時間、仲間が散らばってそれぞれに大好きな山を堪能している。そう思うと、愛しいような切ないような不思議な気分になる。
(あの、まきくまはとくに女の人が好きってわけではありませんので、念のため。
そっか、落ち合うのがぴちぴち男子だったら、もっとわくわくしたのかなあああ)
行者小屋到着10時。

すいてました!GWの八つ、狙い目と見た
オーロラさんのテントがすでに張られているはずだ。あったあった、あらかじめ聞いていた目印がある。しかし、そこに置いてあるスコップに記された名前がぜんぜん違うのはなぜ? 山の会の備品かなにかなのだろうか。ちょっと不安になるが……
動かぬ証拠発見。

姫の好物 カンチューハイ♪
うんうん、これはオーロラさんのテントに間違いない!
すぐ横に張ることにするが、やけに地面が斜めになっている。見ると、オーロラさんのテントはしっかりと斜面を掘って整地して設営されている。
整地をしようにもスコップはもっていないし……。オーロラさんのらしきスコップをちょいと拝借。斜面を少し掘っていい加減に整地し、頭が高い分にはかまわないはず、と、勝手な理屈をつけて終了とする。
自分のテントをたて、おなかがすいたのでおにぎりを食べる。
本当は硫黄まで行ってこようと思っていたのだが、整地に手間取ったためすでに11時半である。もうこの時間から硫黄は無理だ。
そこで赤岳鉱泉のほうに5分ほど進んだところにある中山展望台に行ってみることにする。いつも行きそびれて気になっていた場所だ。くさった雪の急斜面をざくざく上がると、そこはすばらしい展望台。阿弥陀−中−赤−横−硫黄と雪と岩の稜線が頭上に覆いかぶさってくるようだ。
クリックで拡大あー、八つに帰ってきたなあ、と思う、この瞬間
空は青。無風。快晴。
さっきから、白いグライダーがゆったりと上空を舞っている。
ぼーっとしてくる。
地図を眺めてみたりするけれど、思考がまとまらない。
極上の音楽や絵画、いやもしかしてなにかのクスリでいっちゃうときって、こんな感じなんじゃないだろうか。

2時間近くいただろうか、3人の男性が上がってくる声に腰をあげた。
そうだ、そろそろビスターリさんがコチラに向かっているはず。なんなら赤岳鉱泉まで迎えに行っちゃお! と思って中山乗越まで降りてみたら、なんとそこに彼女がいた。
聞くとやはり昨日はとんでもない天気だったようだ。しかし、今日はこの快晴のもと、しっかり予定のルートをこなしてきたというのだから、たいしたものだ。
ふたりでテン場に戻り、なにはともあれビールでカンパイ!
オーロラさんとキューちゃんの戻りを待つ。
「もしかしてこのテントの中で寝てるんじゃないのぉ?」
という冗談がエスカレートして、ちょっとのぞいてみることにする。
あけてびっくり。
エアライズ1のなかには、ほんとうにそっけないほど片付いた空間がぽっかり。ザックカバーの中にしっかりとまとめられた荷物。薄いボストンバックのようなものにまとめられたもうひとつ。そして、なぜかきれいにたたんだゴミがぎっちりつまったアルファ米の空き袋がふたつ転がっていた。ゴミといえばゴミなんだけど、あまりに見事にぎっちり詰まっているので、ちょっと感慨深いものがあった。
なるほど、山慣れた人というのはこういうものなのか……。
ほどなく文三郎尾根の方から降りてきたふたり。ヘルメットにハーネスなのですぐにそれとわかる。キューちゃんは昨年の10月、燧ケ岳でバッタリしたことがあるので、これが2回目のご対面だ。
ここでもふたりの無駄のない行動にただただ感心するまきくま。
ちゃっちゃっとロープをまとめ、それぞれの装備を点検しつつもとのところに戻していく。

これって、まさしく命綱なんだろな…
テントに入るときには必ずブラシで雪をしっかり落としてから。そんな小さなことの積み重ねが、たぶん極限状態では生きてくるのに違いない。こういうのって、尊敬だ。
やがてふたりは、いったんそのエアライズ1にふたりして納まった……
う、う、うそでしょ。
このテントでふたりだったの?
メスナーの2−3人用にひとりでも、中は散らかし放題になっているまきくまテント…。
なるほどなあ。。。。
しっかり見て盗むのだー、頑張れ! まきくま。
オマケ

ビスターリさんの京みやげ。和久傳の西湖。めっちゃ好物ですねん
3登頂 に続く




ん、ん!
なんか今回のレポ、いつもと違わなくないですか?
臨場感たっぷりで、見入ってしまいました。
写真も明るくてくっきり!
また八ヶ岳に行きたくなってきました。
黒百合見に行こうかな。
うお〜ぉ!
なんか、まきくまさんが、いつにも増して輝いてみえます!
読み入っちゃいましたよ。
そんで輝子さんて、やっぱりスゴイのね〜。。。
テントの整理は見習わねば・・・
Part3も早く〜!(^^)v
グライダーの写真が印象的ですね。
やっぱり初めて向う山の臨場感が漂ってますね。
さてこれからが本番ですね。レポート楽しみです。
本当に、違う方のレポかと思っちゃいました。
でも本当にステキな山行きだったのですね。
これもまきくまさんの人柄のなせるもの。(よいしょっと)
それにしても輝子姫はホンマモンのクライマーなんですね。
うーん。やっぱり輝子さん、すてきだなー。一緒にお酒飲んでると、お子ちゃまにしか見えないんですけど。(って、ごめんなさーい。輝子さん)
でも、輝子さんのブログ読んでいて思うのは、山に対する真面目な姿勢なのですよね。そいうところ、大好きです。
それにしても、びすこさん、いつもいいもん持ってくるなぁ・・・
和久傳の西湖、わたしもめっちゃ好物ですねん。
グライダー、キューちゃんと私も見ました。
ちょうど主稜を登りきってロープをしまっているところだった。
ほかにもこのグライダー見ている人がたくさんいたみたい。
blogでいろいろ書かれているよ。
十歩さん
おほほ、みなさん、ほんとのまきくまにまだ気づいていないらしい……。
で、写真が違うのは、そう、カメラ変わったからです! 鋭いなあ。大分雰囲気変わるものですね。でも、ちょっとこれ、青くないっすか?
くねるさん
ありがとうございます。
輝子さんはどうやらすごいらしい。なかなか勉強になりましたよ、まじ。でもね、あいかわらずいろいろこぼしてましたけどね。あれ、デフォルトらしいです。
えいじさん
グライダー、妙に心に残ってます。ふんわり浮かんでいる感じでね、雪山と青い空にめっちゃマッチしてました。
木曽駒さん
続けてコメントいただいて、ありがとうございます。
輝子さんはほんとにクライマーみたいですよ。もっとも、岩に取り付いているところは見られなかったので…それがちと残念。私がボーっと展望台で赤岳眺めているときに、まさに彼女は主稜にとりついていたはずなんですよねー。望遠鏡持って行くべきでした。
まゆぴょん
>一緒にお酒飲んでると、お子ちゃまにしか見えないんですけど
山でもそれはかわりないかも〜ですぅ。でも、やってることはすごいですぅ。
>和久傳の西湖、わたしもめっちゃ好物ですねん。
あ、まゆぴょんも? わたし、あれ発売になったときからファンですよー。山で食べるのにも最高だった!
輝子さん
>ちょうど主稜を登りきってロープをしまっているところだった。
って、ことは、やっぱ、私がぼーっと赤だけ見てるときに登ってたんだなあ。望遠鏡、くやしいなあ。