まきくま山

まきくま山の備忘録。 山歩き・美味しいもの・愉快な仲間


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1月最初の三連休。土日とフリーだったので、山を満喫できる連休だった。

だが、しかし。 

である。
とんでもない低気圧がやってきた。
1月6日 土曜日 朝から大雨。家から一歩も出る気がしない。テレビのニュースでは、日曜から各地で大雪・強風と繰り返し警告している。
天気図を見ると、二つ玉低気圧が北に向かっている。日本列島は非常に密なタテジマのなか。これって、山が大荒れに荒れた10月の連休と同じ。
でも、でも、でも、日曜の天気予報ではなぜか山梨県だけ晴れなのだ。一日中晴れなのだ。
いやいや、天気予報にだまされてはいかん。平地は晴れでも山は大荒れなのだ。頭ではわかっていた。
でも、山に行きたい。
ロビンさんやたけさんや十歩さん…みんなの雪山画像見ると、もう、どうしても行きたい。
雪のあるところに行きたい。のだ。

うん、山梨はほかと違うことが多いのだ。きっと天気予報のとおり、そこだけ晴れる。不思議な妄想に取り付かれたまきくまは、とにかく山梨に出かけることに決めた。

出かけることには決めたけど、不安はいろいろある。

①登山口までの車が心配なので、人が多いメジャーな山にしよう
②何度も登ったことのあるルートにしよう
③風が強そうなので、樹林帯を登る山にしよう

上記の3点と日帰りという条件を考慮して、

①黒百合ヒュッテから中山展望台(もしも行けたら天狗岳~)
②裂石から大菩薩(稜線ですのっしゅかな~)

という二つの候補があがった。
①は風が強かったら黒百合で敗退覚悟。それでも、八つの冬景色が見たかった。
②は、標高低いしきっと平気、、、、、

1月7日 日曜日、3時半起床。空には星が瞬いている。携帯を見ると、K林さんからメールが入っていた。別の用件だが、日曜は黒百合ヒュッテ~ とある。おっ、k林さんも行くなら、八つに決定! こっちは日帰りだけど、黒百合まででもいいもんねー。

中央道に乗ると、長坂からチェーン規制の表示。長坂手前では係員が一台一台車を停めて、滑り止めのチェックを行っていた。
道は圧雪で白くなった状態。でも、周りの山は稜線まできれいに見えている。

そろそろ、目指す八ヶ岳が見えるはず。  しかし、だ。

八ヶ岳だけ、雲のなか~   がっくし。

八ヶ岳PAあたりから雲行きが怪しくなり、雪が降ってきた。それも進むにつれてどんど激しくなる。
それでも、とりあえず諏訪南ICまで行き、ICを出る。

ガーーーーーン 猛吹雪やん。

国道に出ると、除雪車が走り回っている。ここでまきくまは、ここが山梨ではないことに気付いた(ほんとにあほだ)。
うんうん、天気予報でも長野は大雪っていってたもんね、これは無理。
そうと決めたら、すぐにUターンである。
諏訪南
さっき降りたばかりの諏訪南ICで中央道に乗る。
まだ7時過ぎだ。
よし、勝沼ICまで戻って次の候補、大菩薩に挑戦だーーっ!
実際、山梨県に戻ってみると ……不思議なことに……


山梨は晴れ
晴れてるよ。ははは。

つまりはこういうこと。中央道をはさんで南北に位置する八ヶ岳と南アルプスの山並みをつなぐライン、そのライン上にチェーン規制のかかった長坂があるのだ。この日本屈指の高山のラインを境にして、西と東で天気は大きく変わるのだ。

裂石到着。雲峰寺を左に見ながら、凍った道を登っていく。登山口の駐車場はまだ先だが、道が完全に凍結しているので途中道路脇の駐車スペースに車を置くことにする。
裂石
登山者らしき車が何台かとまっている。

舗装道路を駐車場までてくてく歩く。
夏はその先、上日川峠まで車で入れるのだが、、、
ゲート
冬季通行止めだ。
雪はほんの数センチ。がりがり凍った道を行く。
木の間ごしに見る青空。
雪だ
第一展望台到着。
第一展望台
さて、どんな景色でしょう?


平地は晴れ
はい、こんな感じ~富士山(?)は雲のなかだが、空は青いし風もない。
第一展望台を過ぎた頃から、さくさくと気持ちよい感触の雪になる。上日川峠につくと、ぱーっと日がさして雪面がきらきらと輝いた。目指す頂上には雲がかかっているけれど、きっとつくころには晴れるにちがいない。冬季トイレ(男女兼用)の脇を左に入り、福ちゃん壮を目指す。ロッジ長兵衛から福ちゃん荘まで20分。

実は、この20分の間に事態は少しずつ変わっていった。

雪が降ってきたのだ。   それも本格的に。
福ちゃん荘でザックをおろし上着を着込んでフードをかぶる。ザックにはザックカバーをかける。先行していた4人のパーティーもここでしっかりと服装を整えていた。
4人組の後を追って唐松尾根へ。
一歩一歩登るごとに、雪はやがて吹雪に、歩きの感触はさくさくからふわふわへ、ふわふわからぱっふぱっふに変わる。森の上空ではごうごうと風がうなっている。

どんどん降る
どうやら雪雲の只中に突入してしまったようだ。

樹林帯を抜けると、雷岩の待つ稜線は間もなくのはず。

ふかふか
4人のパーティーに追いついた。膝までのラッセルで急斜面を一歩一歩登っている。申し訳ないが、その後にちゃっかりついていく。

ずぼずぼ
ときおり、ものすごい突風が吹いてくるので、立ち止まってはじっと耐える。
やっと尾根だ。左は大菩薩嶺、右は大菩薩峠。進むべき右のほうは、吹雪でなーーーんにも見えない。あの笹原の中の気持いい尾根はいづこに?
吹雪
林の中に逃げ込み、ネックウォーマーとゴーグルを出す。温かい紅茶を飲みながら少しの間様子を見るが、風と雪はいっこうにおさまる気配はない。

風雪の稜線
よし、帰ろう!

そうとなったら、とっとと、降りる。下りはふかふかの雪の道を快適にとばす。
再び樹林帯に入ると、自分がたくさんの木に守られていることを知る。いきなり余裕が出てきて。
雪化粧
太い幹についている雪に、、、、、
雪の森
細い幹にも、足元の笹の葉に積もる雪に、、、

樹氷
ふと見上げた木の、枝という枝に
びっちりとついた雪に感嘆の声をあげ、写真をとりまくるまきくま♪


ロッジ長兵衛
ロッジ長兵衛まで戻り
駐車場まで降りてきた。

ぬあんと、

駐車場
陽がさしているではないか!

つまりはこういうこと。
天気図が密なタテジマのとき、高い山は雪雲を呼び、猛烈な風が吹く。
たとえ天気概要で晴れが出ていても、山はNGなのだ。

山梨~長野~山梨と水平移動し、さらに標高1000メートルから2000メートルと垂直移動し、タテジマ日本列島の天気を体感した。

そんなこと、体感しなくても頭で理解せいっ! という声や
ま、無事に帰宅できたのがなによりだぁ という声が聞こえてくる。

まあ、わかってはいたんだけれど、行きたい気持ちが暴走したんだな。ははは。
ほんとほんと、今後は気をつけなくっちゃね。無理は禁物です。

二つ玉
この爆弾低気圧に発達する確率が高い2つ玉低気圧で、過去五竜遠見尾根で風速40mを喰らい、一晩中テントを死守した経験があります。
我々はいち早く撤退したのですが、逃げ遅れたパーティのうち、一名が目の前で犠牲となってしまいました。残念なことでした。
冬を決して侮ってはいけません。リセットは利きませんから・・・。
私の友人の一人は樹林帯での雪崩に巻き込まれ命を落としました。自然に絶対はありません。
お互い安全楽しい山歩きを続けましょうね。
朝から変な話で失礼しましたm(__)m
2007/01/15(月) 08:25:35 | |河童 #-[ 編集]

うわー、すごい。
ちゃんと記録がアップされてるよー
大菩薩もすごい天気だったんだ。
でもね、八つは行者までだったらそれほど風なかったよ。
雪はあったけど。
2007/01/15(月) 08:29:06 | |輝子 #juZz/cEU[ 編集]

およよ、UP早いし、寝るのも早い。
初志貫徹だあ。
ほんとに縦横無尽なお山だったんですね。
ポイント、ポイントで振り返る決断が大切なんだと
改めて思わせてくれるレポでしたん。
2007/01/15(月) 09:54:28 | |ぜいぜい #aRYHo2sk[ 編集]

あぁ 時間切れ。
でもまず、驚きだ!
まっきーは雪道の運転が・・・できたのか?!v-12
2007/01/15(月) 12:56:32 | |ロビン #qIFa0De.[ 編集]

>天気図が密なタテジマのとき、高い山は雪雲を呼び、猛烈な風が吹く。
>たとえ天気概要で晴れが出ていても、山はNGなのだ。
まきくまさん、ありがとうございます。
勉強になりまする~。
確かに、昨日行った先の奈良の南部の予報は晴れでした。
でも実際は、ごくわずかな時間、雲の切れ間から青空がのぞいただけで、ずっと曇り・時々雪でした。
ひと様のレポ拝見して勉強せねば。^_^;
2007/01/15(月) 20:12:50 | |アランチャ #Toq/Ej/c[ 編集]

ロビンさんのコメントに笑ってしもうた・・・(爆

連休はこんなことしてなのですね~。わたしも同じ天気体験したことありますよ。キンプ・ミズカギあたりはぜんぜん晴れてたのに、欲張ってコブシに行ってしまったら、ガスガスガスガス、まさにガスだね。(ってそのまんま)あれはショックだった~。天気切り替わりラインってあるんですね~
でもでも、きれいな樹氷に会えちゃったから、よしとしましょ~♪
2007/01/15(月) 20:54:09 | |まゆ太 #-[ 編集]

すごいな~
自分の赤岳よりもハードな気がする!
自分はもう天気が悪いとすぐあきらめるようになっちゃいました。
2007/01/15(月) 21:07:18 | |十歩 #-[ 編集]
おかえりなさいです。
強風の尾根から樹林帯に下った時、あまりの穏やかさに驚く事が多々ありますね。
あの風は嘘だったんやないか?・・・なんて。
すごーいホッとするよね~。
こんな体験出来るのも、
山(自然)と共に遊んでいるからですよね。
辛い時もあるけど、
だから、ごはんやビールが美味しいし、温泉で極楽な気分になるもんね~。
ところで、まきくまさんのブログにも登場したあの
おいしそうなシカの油を使った石鹸をゲットしてきましたよ~ん。
応募してくれたぁ?
2007/01/15(月) 21:37:38 | |tochiko #-[ 編集]

河童さん
そう、その樹林帯の雪崩って
いうのがどうも想像がつかなくて、安心していてはいけませんねー。とはいえ、この間の大菩薩なんざここにいらっしゃるほとんどの人にとってはなんてことない部類に入るのだと思います。でも、それぞれの力量に応じて即時撤退。というか、行かない判断が必要ですね。

輝子さん
うん、私にとってはね。ほんの最後の15分だったと思うんだけど、風けっこうやばかった。まあ、あの先はやっぱいけませんね。スキーとかでもゴンドラの上と下でぜんぜん天気が違うっていうのはよくあるでしょ。知ってたのに、歩いて実感するとものすごいインパクトでした。

ぜぜさん
うーん、振り返る決断ちゅうか、ただのあほだと思うんだけど……今回はこの天気の境目がおもしろいなあと思いました。

ロビ姉
できたっちゅうかなんちゅうか、、、、、やっただけ。経験はありません。ま、もちろんスタッドレスはいてるけどね。で、ロビ姉はどうなんよ。

アランチャさん
うひゃひゃ。私の読んでべんきょうするようじゃあ、アランチャさん、だめだめですわ。あはははは。
でも、いちお、自分的にはあの天気図の天気、実感しましたよー。

まゆぴょん
そうそう、樹氷はきれかったー。そして、あの大菩薩もあんなふうになるのねー、と妙に感心しました。稜線なんてね。いっちょまえの冬山風情でした。山をなめてはいけませんね。でも、あそこ、晴れたらスノシュたのしそうじゃない?

十歩さん
うんうん、わたしもね、だからすぐにあきらめました。ただ、あの時諏訪南から大菩薩に向かった自分にはちとあきれます。ほんと、山が好きみたいですよー。でもね、十歩さんの画像がいけないんですよ。あーいうのみちゃうとさ、どうしても行きたくなるわけです。

tochikoさん
え?鹿? おっといけない、最近自分のことに精一杯であんまりブログめぐりしてないんであった。すぐ見に行きまーす。
そうか、山と遊んでもらってるのね、私たち。
2007/01/16(火) 13:49:30 | |まきくま #E5Upi6Fk[ 編集]
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